TOPICS03

医療法人 佐藤内科クリニック
天満駅前分院
大阪天満消化器・内視鏡内科クリニック

ラグジュアリーな空間でリラックス
人に紹介したくなる内視鏡クリニック

2013年、大阪市北区の天神橋筋商店街内に佐藤内科クリニックを開業。消化器系疾患を中心に、数多くの診断と治療を行う。2021年4月、本院から徒歩2分の場所に内視鏡専門クリニックとして分院を開き、大阪府・近畿圏内で内視鏡検査数第1位の実績をもつ。

本院からほど近い場所で分院をはじめるにあたって、佐藤公昭理事長には明確なイメージがあったと言います。まるでラグジュアリーホテルのようなスタイリッシュな空間は、どのように生み出されたのでしょうか。東リのデザイナーが、設計施工を担当した株式会社コンパスと協働して主にビジュアルデザインを担当された有限会社エレガントソウルの吉田公久さんに伺いました。

株式会社コンパス
医療専門の設計・施工に特化した建設業者。長年の実績と経験から先生の想いに融合したクリニックを提案。
有限会社 エレガントソウル
商業施設・店舗・住宅・展示会・オフィス等の事業計画、デザインコンサルティングなどを手掛ける。
01 クリニックはデザイン性で差別化する時代へ
佐藤公昭理事長と吉田公久氏
東リデザイナー/こちらのクリニックのコンセプトやイメージは、どういったものだったのでしょうか。

佐藤/8年前に初めて大阪で開業したときは、親しみやすく誰もが気軽に来院できる “町の診療所”をイメージして、温かみのある雰囲気にしていただきました。こちらの分院は、胃や大腸の検査を行う内視鏡専門クリニックです。症状がない状態で来られる方も多いため、本院や従来のクリニックのイメージとは一線を画すラグジュアリーな空間にして、差別化を図りたいという思いがありました。

吉田/先生からは「大阪一の内視鏡クリニックにしたい」という熱い思いとともに、他に類をみないデザインをとご要望をいただきました。本院は木目調をメインに使ったデザインですが、分院では一切使わず、代わりに大理石調のデザインを選んで、とことんスタイリッシュに仕上げることを意識しました。1階はエントランス・受付・診察室、2階は処置室とリカバリールーム、3階は前処置室と、各階で異なるコンセプトを打ち出しながらも、外装から内装まで全体で統一感を持たせました。

佐藤/一部の歯科医院さんや産婦人科医院では既に取り入れられているように、医療業界は、建物や空間にデザイン性を取り入れて差別化する時代が来ています。私は今回それを実現したかったんです。吉田さんたちが見事にその思いを形にしてくださいました。
02 検査前の緊張をほぐすラグジュアリーな空間
3F前処置室フロアカウンター席からソファ席を臨む
東リデザイナー/特にこだわられたスペースはどこですか。

佐藤/検査を受ける前は誰でもナーバスになりますよね。特に大腸カメラの場合は、水を2ℓも飲んで便を出して、洗浄までしなければいけないので、どうしても皆さん緊張されます。ですので3階の前処置スペースは一番重要視しました。ご自宅、あるいはホテルにいるかのようにリラックスして過ごせるような雰囲気にしていただきました。

吉田/寛げる雰囲気にするために、床材は当初カーペットを想定していました。でも汚れがついたり、埃がたまりやすかったり、前処置スペースとしては衛生面で多少の懸念がありました。クリニックは大前提として抗菌、汚れに強い、メンテナンス性に優れていることが理想ですが、これを満たす素材がなかなかありませんでした。最終的に東リの「ファブテック」を見つけることができて本当によかったです。カーペットのような意匠性がありながら、クッション性、キャスター走行性があり、撥水、抗菌、防カビといった性能も備えている、まさに求めていた素材でしたね。
半個室スタイルの前処置室
スタイリッシュで清潔感のあるトイレ
03 外壁との一体感を表現したエントランス
東リデザイナー/1階のエントランスには、東リの「ロイヤルストーン」を採用していただいています。こちらも意匠にこだわった商品で、白い大理石柄は高級感と共に清潔感も一緒に表現できるので、非常に理に適った使い方をしていただいていますね。

吉田/外壁で使用した大理石のタイルと合う素材を探していて、最初は外壁と同じようなセラミックタイルを考えていたのですが、様々な制約があり使えなかったんです。セラミックタイルに限りなく近い表情が出せて、コストパフォーマンスもいい素材を探していたところ「ロイヤルストーン」に辿り着きました。さらに空間全体に統一感を出すために、壁には同じく東リの「リアルデコ」を選定しました。

佐藤/外観から内装までのつながりがあって、私も非常に気に入っています。初めて来られた方は、美しい仕上がりに皆さん本当に驚かれますよ。
1F外来フロアの中待合
04 開院半年、大阪で検査数1位のクリニックに
東リデザイナー/開院されて半年余りが経って、実際の使いごこちや周りの反応はいかがですか。

佐藤/メンテナンス性については、週に3日程お願いしている清掃業者さんが、とても作業しやすいとおっしゃっていました。お掃除のプロが言うなら間違いないですよね。スタッフも汚れが出たらその都度掃除をしていますが、簡単に拭き取れるので助かっています。おかげさまで先月、検査件数が大阪で1位になりました。SNSにも「キレイだった」「ホテルみたいだった」とたくさん書き込んでいただいてます。もちろんそれだけでは駄目で、我々が日々頑張らなくてはいけないのですが、デザインで注目されて口コミが広がっていったことは狙い通りだったので、とてもうれしく思っています。
2F検査フロア 内視鏡室

PROFILE

医療法人 佐藤内科クリニック 本院
大阪天満消化器・
内視鏡内科クリニック
天満駅前分院

佐藤 公昭理事長

PROFILE

有限会社エレガントソウル
デザイナー

吉田 公久さん

代表取締役