carpet
- 東リファブリックフロア
- 犬や猫は、フローリングで滑ってケガをする恐れも…クッション性が高くてズレにくいタイルカーペットは足への負担を軽減し、ペット臭をやわらげる機能の商品もあります。
ペットと暮らす住まいのポイントを
ケーススタディでご紹介します。no.30
犬や猫と快適に暮らすためのインテリア
犬や猫が独りで遊べる頭を使うタイプの面白いオモチャは、お留守番の時に退屈させないという事だけでなく、頭のトレーニングとしても期待できます。しかし、こんなため息交じりの悩みも耳にします。
「どんな“面白い”って評判のオモチャも、うちの子、すぐ飽きちゃって駄目なの」 独りでお留守番が多いという犬の飼主さんに多い悩みですが、実は犬だけでなく猫にもよくある相談です。特別そのコが“飽き症”というわけではありません。どういったオモチャの遊び方、与え方をしているかを見直す必要があります。
どんなに美味しいオヤツでも、毎日食べていれば飽きてしまうのと同じです。オモチャにもランクを付けて、特別に面白いオモチャは特別な時、つまり独りでお留守番の時などにしか遊ばせない様にすることです。普段使いのお気に入りのオモチャも2セットぐらいに分け、日によって入れ替えてあげるとより飽きにくくなります。
そして、大切な事は、オモチャを勝手に犬猫が取り出せない様に収納すること。遊びにも人がリーダーシップをもっていることが大切な犬にとって、これは重要です。普段使いのオモチャは、人がサッと取りやすく、かつ、犬猫には届きにくいように、人の腰の位置以上の高さに収納しましょう。引出なら低い位置にあっても犬猫には開けにくそうですが、そうでもありません。そのため、私が引出をつくる時には、勝手に開けられないよう、少々造りに工夫をほどこしています。
オモチャは主に口にくわえるものですから、収納している間に雑菌が繁殖しないよう、衛生管理のために収納内部にも通気を良くしておく必要があります。
また、犬と猫の専用のクローゼットも用意しておきましょう。ジャケットなどはオシャレというだけではなく、必要な場合があります。たとえば、高齢になると暑さ寒さに弱くなり、冬のお散歩が辛くなりますが、ジャケットでカバーしてあげる事ができます。また、公共の交通機関を使う時などは、ジャケットを着せる事が抜け毛防止にもなり、周囲の方への配慮にもなるのです。
ただし、犬の服は体臭が残りやすいものです。オモチャの収納と同様に、クローゼットも通気があるようにするか、できるだけ余裕のある収納空間にしましょう。
profile
金巻先生(一級建築士)
一級建築士・博士(工学)・家庭動物住環境研究家一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。
犬や猫といった家庭動物(ペット)との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。適正飼養と環境整備に向けた学術研究も進めている。
著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)、『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、など。 ペット防災のNPO法人ANICE理事。東京都動物愛護推進員。 H25年度日本建築仕上学会学会賞(技術賞)「ペット共棲住空間用の建材に関する研究と技術開発」
「猫と暮らす住まいのつくり方」
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