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海辺のリゾートもブームに
2017.11.1 / ソニー・ナカイ(グラフィックデザイナー、在フィンランド)
さて、ハンコはフィンランド南東部の海岸にある別荘地で、昔から瀟洒な木造建築が立ち並ぶまちなみでした。今、その周辺にも、海浜リゾートとしての新たな波が打ち寄せているようです。
それぞれの家には、愛称のように女性の名前が付けられています。ヨットや豪華船にも女性名が書かれていますが、家庭を支えてくれる女性たちに敬意を表しているのでしょう。この家の名前はThalatta タラッタ荘といいますが、フィンランドの女性名ではありません。今年2017年は、フィンランドが独立100周年を迎える記念の年です。ロシア帝国からソ連にと、100年も続いた支配からの独立でした。この家は、そんな時代にロシア人が建てた別荘なのでしょう。ロシア女性名かもしれません。意味は、ギリシャ語で海。ギリシャ神話に出てくる海の女神の名前でしょう。海岸都市ハンコにお似合いの名前です。
ソ連がエストニアなどのバルト三国を支配していた時代でも、タリンは唯一、ヨーロッパ文化につながる都市でした。ここから欧州文化を吸収していましたので、旧市街はヨーロッパ中世の歴史的な街並みと文化が残っています。1960年代からは、フィンランドのテレビ放送電波をキャッチできたので、頻繁に見ていたそうです。フィンランド語とエストニア語は、とても近い言葉ですから、エストニアの年配の人々は、話すのも上手なものです。