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さらに「建築ブーム」

海辺のリゾートもブームに

2017.11.1 / ソニー・ナカイ(グラフィックデザイナー、在フィンランド)

森と湖に囲まれた涼しい夏

さて、森と湖の話題には、もう飽きたでしょうか?と心配するのですが、やはり、フィンランドの夏を描くとすれば、森と湖の明るい夜です。さあ、行く夏を惜しみながら、夏の名残の森を散歩してください。

国立公園の数は全国に39か所あり、国土の2.7%を占めています。その一つ、フィンランド西南部にあるメリ・テイヨ国立公園にどうぞ。フィンランドの森林は針葉樹が2/3を占めています。フィンランドでも、松(欧州アカマツ)の周囲に「マツタケ」が出ることがあるそうです。広葉樹の白樺は、北から南まで各地で見られます。

8月中旬にサマーコテージを訪れました。驚くことに、黄葉した落ち葉が積もり、秋の景色でした。平均気温は、夜間14度、昼間でも20度くらいで、かなり涼しい夏でした。

8月中旬にサマーコテージを訪れました。驚くことに、黄葉した落ち葉が積もり、秋の景色でした。平均気温は、夜間14度、昼間でも20度くらいで、かなり涼しい夏でした。

車をとめて5km程歩くと、森への入り口につきます。ほぼ垂直に立ち並ぶ木立の中で「探検」の始まり。小道に沿って黄金キノコを探しながら3km歩くと湖にでますが、道はここで終わり。さらに探検したければ、イカダに乗って島へ移動します。8月はブルーベリーの季節です。日本のブルーベリーと違って、とても低い木ですから、長時間、しゃがみこんで作業すると、高齢者や足腰の弱い人には大変です。ブルーベリーは森一面に際限なく茂っています。採っても、採ってもブルーベリーの森は続きます。

車をとめて5km程歩くと、森への入り口につきます。ほぼ垂直に立ち並ぶ木立の中で「探検」の始まり。小道に沿って黄金キノコを探しながら3km歩くと湖にでますが、道はここで終わり。さらに探検したければ、イカダに乗って島へ移動します。8月はブルーベリーの季節です。日本のブルーベリーと違って、とても低い木ですから、長時間、しゃがみこんで作業すると、高齢者や足腰の弱い人には大変です。ブルーベリーは森一面に際限なく茂っています。採っても、採ってもブルーベリーの森は続きます。

(写真左)森で見つけるキノコは季節によって異なります。7月8月には、写真のKanterelle(杏茸)が多く、森で見つける黄色の宝物です。素晴らしい食感と味わいが最高で、イタリアの最高級レストランでも使われています。(写真右)森の中にて、不思議な格好の木を見つけました。曲がりくねった樹木の生い立ちを想像してしまいます。強風で倒されながらも、しぶとく横に伸びて、ある時、くるりと反転して上に向かって育っていきます。 自然が作り上げた盆栽の様です。

(写真左)森で見つけるキノコは季節によって異なります。7月8月には、写真のKanterelle(杏茸)が多く、森で見つける黄色の宝物です。素晴らしい食感と味わいが最高で、イタリアの最高級レストランでも使われています。
(写真右)森の中にて、不思議な格好の木を見つけました。曲がりくねった樹木の生い立ちを想像してしまいます。強風で倒されながらも、しぶとく横に伸びて、ある時、くるりと反転して上に向かって育っていきます。 自然が作り上げた盆栽の様です。

散歩道のあるポイントに到着すると、積み上げられた小石の山を見かけます。自分の印を書いた小石を山に置き訪れた跡を残しています。I was here!(ここに来たよ!) 散歩後の夕方は、湖畔のサウナで夕日と会話をしながら、時を楽しみます。

散歩道のあるポイントに到着すると、積み上げられた小石の山を見かけます。自分の印を書いた小石を山に置き訪れた跡を残しています。I was here!(ここに来たよ!) 散歩後の夕方は、湖畔のサウナで夕日と会話をしながら、時を楽しみます。

(写真左)湖の多く広がるフィンランドでは、島と島をつなぐ方法として、手動式イカダが使われています。小さな無人島を繋ぐ手段であり、まさに森の冒険体験ができます。写真のように、ロープを引き寄せながら湖を渡り、島に上陸!(写真右)最後は、やはりサウナです。こちらではサウナストーブに盛られた石に水をかけて、一気に発生する蒸気で大量発汗、そして冷たい湖にダイブというのが、夏の定番。サウナのストーブの上に白樺の葉枝を2・3本集めて蒸気があたる場に置きます。水をかけると、白樺のさわやかな香りが広がっていきます。サウナで白樺の香りを楽しんでください。

(写真左)湖の多く広がるフィンランドでは、島と島をつなぐ方法として、手動式イカダが使われています。小さな無人島を繋ぐ手段であり、まさに森の冒険体験ができます。写真のように、ロープを引き寄せながら湖を渡り、島に上陸!
(写真右)最後は、やはりサウナです。こちらではサウナストーブに盛られた石に水をかけて、一気に発生する蒸気で大量発汗、そして冷たい湖にダイブというのが、夏の定番。サウナのストーブの上に白樺の葉枝を2・3本集めて蒸気があたる場に置きます。水をかけると、白樺のさわやかな香りが広がっていきます。サウナで白樺の香りを楽しんでください。

コメント

ハンコの町は、20年以上も前に行ったことがあります。木造のまちなみが続く港町を懐かしく思い出しました。でも、首都ヘルシンキと郊外だけでなく、少し離れたハンコにも、リゾートブームが続いているとは、ちょっと驚きです。

長い夏休みを森のサマーコテージで過ごし、森に帰る生活とサウナを楽しむのはフィンランド定番の夏だと思っています。短い夏と長い冬。時間の流れが速くなっても、森と湖の暮らしを大切に守っている。それ以上に豪華なリゾートを想像できないのですが、最近は、そんな選択肢もあるのですね。

(せきゆうこ・フィンランドフォーラム・コーディネーター)