Story 05 医療・福祉施設を支える東リ商品

東リ商品は医療・福祉の現場が100%の力を発揮できるよう空間から支えています。
今回は、1次医療圏を担うクリニックを取り上げて紹介します。

医療・福祉施設と
東リ製品の関わりとは

一言で「医療・福祉施設」といっても、さまざまなサービスが求められます。それに伴って空間環境も多様ですが、内装材メーカーの東リは、空間の内装が課題解決の一助となるべきだと考えています。
具体的な商品で例えると、hospital (病院)から名前の一部をとったホスピリュームNWは、まさに医療・福祉施設向けに開発された商品です。安心・安全を支える床材として、衝撃吸収性や耐動荷重性、抗菌性・防カビ性など、メーカーとして工夫を凝らして様々な機能を付与しています。
今回ご紹介する採用事例は、1次医療圏を支えるクリニックに注目しています。かかりつけ医としての役割を担うクリニックでは日常的な外来診療が行われているため、暮らしの中で最も身近な医療施設になります。クリニックの数は年々増えていることもあり、各種クリニックの最新情報をご紹介させて頂きます。
これからも東リは、このような採用事例を出来得る限りみなさまへ発信するとともに、変化し続ける世の中において常に市場の声に耳を傾け、より付加価値の高い商品を開発し続けられるよう努力してまいります。

よしこクリニック

耳鼻咽喉科の診療領域は、小児科領域とも関係性が深いため、よしこクリニックでは、お母様やお子様が親しみやすい待合室と共に、子どもたちがゆったりと時間を過ごせるよう広めのキッズスペースが設けられています。
内装コンセプトは全体的にシンプルさと明るさを意識した設計となっており、ところどころに木の質感も感じられるものとなっています。受付・待合室はシンプルで上品な雰囲気と耐久性能を兼ね備えたロイヤルストーンが採用され、診察室には抗菌性能とイスのキャスターによる不具合を防ぐための耐動荷重性能に配慮されたホスピリュームNWが採用されました。待合室と診察室のフロアデザインを同調させることで、一貫してシンプルなデザインコンセプトを実現しています。また、窓から差し込む光の明るさが院内奥まで伝わるよう間仕切の壁には磨りガラスを使用しつつ、ダウンライトと間接照明を効率的に配置した設計は院内全体を明るくし、患者の皆さまに安心感を与えます。
設計事務所 株式会社コンパス

森口整形外科

ご年配の方からスポーツに励むお子様まで、わかりやすい診察を心掛けていらっしゃる森口整形外科は、プロサッカーチーム帯同ドクターを経験した院長がスポーツ障害やスポーツ外傷の診療にも力を入れておられるクリニックです。
内装は白を基調にしつつ、本物感を追求した木質意匠と耐久性を兼ね備えたロイヤルウッドが受付・待合室に採用されています。受付・待合室は大開口窓から差し込む自然光と自然感のある木質意匠の組合せによって気持ちの安らぐ空間になっています。診察室には、抗菌性能とイスのキャスターによる不具合を防ぐための耐動荷重性能に配慮されたホスピリュームNWが採用されました。トイレも、白を基調とした明るさと上品さの際立つ空間になっており、
防滑性と耐尿汚染性を兼ね備えた消臭NSトワレNWが採用されています。
また、同クリニックは物理療法や理学療法のみならず運動療法リハビリテーションを目的に通う患者の皆さまも多いことから、2階建て構造の1階にリハビリ室が設けられています。リハビリ室は歩行音や振動音が院内に響かないようにアンダーレイシートの上にSFフロアNWが施工され、さらにより大きな運動器リハビリ機の設置部位にはゴムマットが採用されています。
設計事務所 株式会社コンパス

たつのシティタワークリニック

発達神経症など専門的な小児診療から一般の小児科まで、幅広い小児の病気に対して診療を受けられるたつのシティタワークリニックは、都内のタワーマンションに入居する好立地のクリニックです。お掃除しやすい空間が良いというお施主様の要望に応えるため、床材はすべてワックスメンテナンス不要のNW(ノーワックス)シリーズのビニル床シートが採用されています。
内装は来院する小児患者を明るく迎えるため、内装材や造作、サインにもさまざまな工夫が施された空間となっています。
色柄が豊富な発泡複層ビニル床シートのホスピリュームNWの中でも、待合室は明るい木目などが採用されました。
また、リハビリや遊戯など幅広い用途を想定した多目的ルームは、設計当初ウレタンマットを敷いたり、アンダーレイシートを使って衝撃吸収性を高める工夫を考えていましたが、製品単体で十分な衝撃吸収性があり、色柄も明るい空間づくりにマッチすることからケアセーフNWが採用されました。
診療室は椅子やストレッチャーの移動の際の耐動荷重性を考慮して、単層ビニル床シートのヒトエが採用されました。
また、傷付きに強いパワー1000の表面強化品の中でも、汚れが取れやすい壁紙が採用され、美観維持がしやすい空間となっています。
インテリアデザイン:株式会社廣田悟建築設計事務所/廣田泰子
プロデュース:アスクコーポレーション有限会社

医療法人社団直悦会 スタシオン歯科クリニック

急患や応急処置の対応から難症例の治療まで、幅広いお客様に丁寧で誠実な治療をされているスタシオン歯科クリニックは、最前線の大学病院で長く勤められた経験のある院長が在籍する歯科クリニックです。
内装コンセプトは、お施主様と本物件を設計された将建築設計 田中氏との対話の中で生まれた「柔らかな高級感」がキーワードとなっており、診療スタイルに合った優しい空間が体現されています。
落ち着いたブラウンを基調とした待合室には、自然な濃淡やニュアンスが表現されたGXシリーズのモルタークレイ[GX-3700]が採用されています。
また、診察室は待合室との繋がりを意識した優しい雰囲気でありつつも、診療に必要な照度と清潔感を重視した明るい空間となっています。
診察室の床材には、医療機器の新規導入や入替えに伴う床下の医療設備工事を考慮したタイル状の床材であること、さらに耐摩耗性や風合いを重視されて、コンポジションビニル床タイルのフェイソールプルスが採用されました。
内装設計:株式会社 将建築設計 田中義久

掲載日 2021.02.12