carpet
- 東リファブリックフロア
- 犬や猫は、フローリングで滑ってケガをする恐れも…クッション性が高くてズレにくいタイルカーペットは足への負担を軽減し、ペット臭をやわらげる機能の商品もあります。
ペットと暮らす住まいのポイントを
ケーススタディでご紹介します。no.1
犬や猫と快適に暮らすためのインテリア
住まいの内装材は、ペットの習性を考慮して選択しましょう。犬と猫について、それぞれ [床]、[壁]、[カーテン]の代表的なポイントについて解説します。
長い廊下や犬が歩く部分には、カーペットなどの滑りにくい素材を敷くようにしましょう。フローリングではグリップが効かず、滑りやすいので、脱臼や骨折の危険性があります。後ろ足の疾患が有名ですが、前足や「胴長短足」タイプでは腰への負担も軽くはないので注意が必要です。
廊下の壁は、犬が擦りよっていくため特に汚れやすい部分です。メンテナンスのためにも、犬の背に合わせて腰壁を付けたり、簡単に水拭きできる壁紙を選択するとよいでしょう。腰壁は傷や汚れがひどくなっても取り替えられるので経済的にもお得です。
犬にとって、外からの音はけっこうなストレスになります。窓には防音効果のあるカーテンを付けて、できるかぎり防音につとめるようにしましょう。
目地には埃や水分が残りやすく、放っておけば臭いの元になるだけでなく劣化の原因にもなります。猫はグルーミング後の毛もどしや食べこぼしをしやすいことを考慮すると、床には簡単にお掃除できるシート状のものをおすすめします。
トイレまわりは、砂の飛び散り対策のためにタイルカーペットやマットを敷くようにしましょう。
壁紙やカーテンは、室内の埃やネコのアレルゲンを日々キャッチしています。特に微細なアレルゲンが壁やカーテンに付着すれば、空気洗浄機でも取りきることはできません。アレルギーの予防のためにも、洗濯や水拭きがこまめにできる素材を選びましょう。
profile
金巻先生(一級建築士)
一級建築士・博士(工学)・家庭動物住環境研究家一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。
犬や猫といった家庭動物(ペット)との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。適正飼養と環境整備に向けた学術研究も進めている。
著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)、『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、など。 ペット防災のNPO法人ANICE理事。東京都動物愛護推進員。 H25年度日本建築仕上学会学会賞(技術賞)「ペット共棲住空間用の建材に関する研究と技術開発」
「猫と暮らす住まいのつくり方」
ライフスタイルやプランに応じた住まいの実例が豊富!猫にとっての快適ポイントや危険対策がわかる!業者選び、内装材、予算などのお役立ち情報も!
「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」増補改訂版
単なるペットのトラブル対策に終わらないしつけやトレーニングも踏まえながらのアドバイスが満載。
かわいいイラストも◎。 改訂版では、室内環境の意識が高まっている猫の情報と、東日本大震災で課題がみえたペット防災対策が増えました。彰国社刊 定価(本体 1,800円+税)
「ねこと暮らす家づくり」
猫の「あったらいいニャ~」に応えるための、賃貸やマンションでもチャレンジできる工夫を案内しています。
ワニブックス刊 定価(本体 1,300円+税)