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フィンランドって何?

もう一度、その魅力を伝えたい!

2016.06.16 / ソニー・ナカイ(グラフィックデザイナー、在フィンランド)

森と木を愛し、インテリアにも自然素材を取り入れる

木造とコンクリート造のマンションに住む人達の健康に関する調査結果を読んだことがあります。木造には落ち着きがあり、精神的な不安が減少して暖かい印象があります。そのため、コンクリート建築と比べて、木材に囲まれていると健康になり、精神状態がはっきりとポジティブな状態で定着すると断言していました。自然に囲まれた北欧の生活環境でも、木を愛し、木の素材を生活環境に取り入れるインテリアは日常生活にすっかりなじんでいます。

サマーハウスは白樺の森に囲まれた湖畔に建てます。夏は緑の自然の中で、簡素な木の家で暮らす、とても大切な時間なのです。都会のあわただしい仕事に戻る前に、十分に自然のパワーを蓄えます。

サマーハウスは白樺の森に囲まれた湖畔に建てます。夏は緑の自然の中で、簡素な木の家で暮らす、とても大切な時間なのです。都会のあわただしい仕事に戻る前に、十分に自然のパワーを蓄えます。

フィンランド暮らしで、薪は電気の代替エネルギーとして重宝されています。電熱ストーブサウナで肌が受け取る熱気は、薪とはまったく違います。薪には匂いがあり、煙は燻製料理の旨味を引き出します。サウナはほんのりとした熱で発汗するので、電気ストーブとは異なります。そして、暖炉にくべた薪の炎は、何時間見つめていても、飽きません。きれいに積み上げた薪は、室内でも屋外でも壁面のスペースデザインになりますし、薪割りの労働はよい有酸素運動です。

フィンランド暮らしで、薪は電気の代替エネルギーとして重宝されています。電熱ストーブサウナで肌が受け取る熱気は、薪とはまったく違います。薪には匂いがあり、煙は燻製料理の旨味を引き出します。サウナはほんのりとした熱で発汗するので、電気ストーブとは異なります。そして、暖炉にくべた薪の炎は、何時間見つめていても、飽きません。きれいに積み上げた薪は、室内でも屋外でも壁面のスペースデザインになりますし、薪割りの労働はよい有酸素運動です。

サーモンフィレに海塩をまぶして、薪の直火で炙る調理方で、純粋な自然を味わいます。

サーモンフィレに海塩をまぶして、薪の直火で炙る調理方で、純粋な自然を味わいます。

左は白樺の皮で編んだ洒落た巣箱、というより『巣籠』です。右は木目を生かした可愛らしい小さな照明器具の連作。少しずつ異なるフォルムの組み合わせが洒落ていますね。

左は白樺の皮で編んだ洒落た巣箱、というより『巣籠』です。右は木目を生かした可愛らしい小さな照明器具の連作。少しずつ異なるフォルムの組み合わせが洒落ていますね。

杢目を活かしたテーブルと椅子。座面は柔らかな布クッションに見えますが、完璧に磨き上げられた木材です。座り心地に違和感はありません。とても柔らかな感触は布に負けない暖かさがありました。

杢目を活かしたテーブルと椅子。座面は柔らかな布クッションに見えますが、完璧に磨き上げられた木材です。座り心地に違和感はありません。とても柔らかな感触は布に負けない暖かさがありました。

コメント

フィンランドのいいところが一杯ですね。薪割り機もフィンランド国旗のカラーリングで素敵です。フィンランドと日本を比べると、自然を愛する国民性に違いがあるように感じました。フィンランドの自然はシンプルでありのまま。

一方、日本の自然は繊細で優美な自然を思い浮かべます。それぞれに一面的なものではありません。根本には、自然に対する素朴な感情があるのでしょう。そこには民族の歴史と自然環境と社会性の中で育まれたDNAがあるのかもしれませんね。

(せきゆうこ・フィンランドフォーラム・コーディネーター)