よくあるご質問 INTERIOR FAQ
転んでも痛くない、おすすめの床材は?
赤ちゃんや子供、高齢者が転んでも安心な床材には、どんなものがありますか?
転んだときに痛い床材は、衝撃吸収性の悪い床材
衝撃吸収性って耳慣れない言葉ですよね。でも、読んで字の如く、衝撃を吸収して小さくしてくれる性能のことです。転んだ時に痛いのは、体重分だけの力が床から跳ね返ってくるからです。この跳ね返る力が小さいものほど、衝撃吸収性に優れているという事です。衝撃吸収性のデータは、加速度Gで表されていて、数字が小さいほど跳ね返る力が小さい、衝撃吸収性に優れていることになります。
色々な床材の衝撃吸収性
カーペットやクッションフロアの試験結果はこんな感じです。
床材 | 全厚(mm) | 加速度G |
---|---|---|
コンクリート | 150 | 150 |
複層ビニル床シート(フロアリューム) | 2.0 | 143 |
発泡複層ビニル床シート(SFフロアNW) | 2.8 | 126 |
タイルカーペット(GA-100) | 6.5 | 125 |
クッションフロア(CF-H) | 1.8 | 116 |
カーペット(グレース) | 6.0 | 116 |
発泡複層ビニル床シート(SFフロアNW)+アンダーレイシート | 7.3 | 91 |
カーペット+フェルトグリッパー(10mm) | 16.0 | 85 |
たたみ | 55.0 | 55 |
ざっくりとまとめてみると、下の図のような感じになります。
東リ社内データ
○高分子系床材など硬質の床材と衝撃吸収性

○カーペットのバッキングと衝撃吸収性

もっと影響が大きいのは下地構造材
特に衝撃吸収性に配慮している体育館の床は、根太や大引きを組んだ上に床材の下地となる合板を張った組床構造になっています。この木造組み床下地は、コンクリート下地よりも、はるかに衝撃吸収性に優れています。つまり、内装材である床材よりも、下地や構造材のほうが、衝撃吸収性への影響が大きいということです。

下地と床材、両方で安全な床をつくる
先ず大切なのは、下地構造材。そして床材。もし、衝撃吸収性をあげたいにも関わらず、下地がコンクリート打ちっ放しで、根太組できない場合。カーペットをフェルトグリッパー工法で施工する、カーペットの裏にクッション材がついた住宅用タイルカーペット「東リファブリックフロア」を採用するなどの解決策があります。
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