よくあるご質問 INTERIOR FAQ

カーテンは洗濯するたびに縮むもの?

初めてカーテンを洗濯したところ、少し縮んでしまいました。これからも洗濯するたびにどんどん縮んでしまうのかと心配です。洗濯によるカーテンの縮みについて教えてください。

Answer

カーテンは洗濯すると、縮む場合があります。

繊維を素材とするカーテンは、洗濯によって縮むことがあります。洗濯を重ねることによって縮む率は小さくなります。縮む場合どのくらい洗濯をくり返せばおさまるかはわかりませんが、最初の洗濯での縮み方が比較的縮むことがあります。

洗濯による縮みは、サンプル帳に記載されています

洗濯による収縮率は、JISで定められた試験にのっとった方法で、どの会社も調べています。その結果は、サンプル帳などに記載されており、この記載事項が洗濯の際の縮みの目安になります。多くは、水洗いした結果の‘水洗い’の数字と、ドライクリーニングした結果の‘ドライ’の2種類が表示されています。丈方向はタテの数字を、巾方向はヨコの数字を参考にしてください。もちろん、生地をヨコ使いした時は逆になるので要注意。数字が小さい方が、縮みにくいことをあらわしています。
但し、環境条件などによって、1〜2%程度の誤差がでる場合があります。水洗いとドライ両方の結果がのっていても、その隣に表示されている取扱い絵表示を参考に、メンテナンスして下さい。

■取扱い絵表示の一覧表

1.洗い方(水洗い)

40℃までの液温で、洗濯機(弱水流)による洗濯ができます。
40℃までの液温で、手洗いができます。
水洗いはできません。

2. 漂白の可否

酸素系漂白剤による漂白ができます。(塩素系漂白剤による漂白はできない)
漂白はできません。

3.アイロンのかけ方

あて布をし、150℃までの温度で掛けてください。
アイロン掛けはできません。

4.クリーニング

石油系溶剤によるドライクリーニングができます。
ウエットクリーニングができます。
ウエットクリーニングはできません。

5.乾燥

タンブル乾燥はできません。
日陰でつり干ししてください。

水が原因のカーテンの縮みは、繊維の材質によって決まります

水によるカーテンの収縮率は、カーテンに使われている繊維の公定水分率によって決まります。水分率が大きいものほど、縮む率は高くなります。
水分率とは、その素材が自然に含んでいる水の量をあらわすもので、素材そのものの重量に対する率であらわされます。この水分率を公式にテストしたものが、公定水分率です。

※参考データ 各繊維の公定水分率

レーヨン 11.0% 縮みやすい
綿 8.5%
アクリル 2.0%
ポリエステル 0.4% 縮みにくい

カーテンの縮みのメカニズム

綿やレーヨンなどは、セルロース分子からなるミクロフィブリルで構成されています。そこには、結晶部分(分子同士のつながりがつよい部分)と、非結晶部分 (分子同士のつながりが弱い部分)があります。このつながりの弱い非結晶部分に、水分子が入り込んで繊維を膨らませます。乾燥とともに、入り込んだ水は蒸発し、膨れてしまった繊維が最初の形とは違う形に縮んでしまうわけです。
また、紡績の際の歪みが残っていて、洗濯によって修正されて、縮んだようになることも考えられています。

*カーテンのお手入れ方法については「カーテンFAQ−家庭でできるカーテンのメンテナンス方法とは?」をご覧ください。