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- 東リファブリックフロア
- 犬や猫は、フローリングで滑ってケガをする恐れも…クッション性が高くてズレにくいタイルカーペットは足への負担を軽減し、ペット臭をやわらげる機能の商品もあります。
ペットと暮らす住まいのポイントをケーススタディでご紹介します。
no.111
犬や猫のストレス回避
猫は、空間をくっきりと見ているわけではないのに、扉の上のような細い場所も難なく歩いてしまいます。それはなぜか――前回の第110回で触れたように、猫は目だけで空間を判断しているのではなく、床に触れる肉球と、神経に直結したヒゲである「洞毛(どうもう)」から得られる情報を使って、自分のいる環境を把握しているからでした。
前回は、この洞毛が感じ取る空気の流れや微細な振動が、湿度の影響を受けやすいことから、湿度調整の大切さについてお話ししました。空気の振動というと、私たちが「音」として認識しているものも含まれます。つまり、猫の感覚に影響する要素として、音環境も見逃せないのです。
猫は、足元から伝わる振動や空気の揺らぎを非常に敏感に感じ取っています。そのため、音の反射が強い空間では、知らず知らずのうちに負担を感じている可能性があります。特に音は床と天井で反射しやすく、猫の快適性を考えると、天井側での工夫に期待が高まります。
室内の音の課題については、犬の場合、「犬と取り巻く音環境の調査」を第89回から前後編でご紹介しましたが、音への配慮は猫にとっても重要です。猫は肉球からも振動を繊細に感じているため、くつろぐためのベッドを置いた棚やキャットウォークが、オーディオやテレビといった音響設備と直接接しない配置にすることも大切でしょう。
音は天井や壁に反射して室内に広がるため、これらの面に吸音性能のある素材を取り入れることで、音によるストレスを軽減できます。インテリアで工夫する場合、壁には本棚やタペストリー、ソファーやクッションといったファブリックなどが有効です。天井はフラットではなく少し凹凸がある形状にしても音を和らげられ、フラットな天井でも、インテリアパーツとしてやわらかな布を取り付けることもいいでしょう。ただし、天蓋のような形状にすると、猫が上に乗ってしまうことがあるため、注意が必要です。
吸音性能をもつ天井材の中には、調湿機能と組み合わせることで消臭効果を発揮するものもあります。犬の環境における臭い対策として、第80回「消臭にも調湿建材の活用を」でお話ししていますので、あわせてお読みください。猫の場合においても、リビングなど人の生活空間にトイレを置く際には天井材に消臭性能のある建材を活用してください。天井の工夫が音と臭いの両方を整えて、人にも猫にもやさしい環境づくりをサポートしてくれるでしょう。
profile
金巻先生(一級建築士)
一級建築士・博士(工学)・家庭動物住環境研究家一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。
犬や猫といった家庭動物(ペット)との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。適正飼養と環境整備に向けた学術研究も進めている。著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)、『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、など。ペット防災のNPO法人ANICE理事。東京都動物愛護推進員。H25年度日本建築仕上学会学会賞(技術賞)「ペット共棲住空間用の建材に関する研究と技術開発」
「猫と暮らす住まいのつくり方」
ライフスタイルやプランに応じた住まいの実例が豊富!猫にとっての快適ポイントや危険対策がわかる!業者選び、内装材、予算などのお役立ち情報も!
「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」増補改訂版
単なるペットのトラブル対策に終わらないしつけやトレーニングも踏まえながらのアドバイスが満載。かわいいイラストも◎。改訂版では、室内環境の意識が高まっている猫の情報と、東日本大震災で課題がみえたペット防災対策が増えました。
彰国社刊 定価(本体 1,800円+税)
「ねこと暮らす家づくり」
猫の「あったらいいニャ~」に応えるための、賃貸やマンションでもチャレンジできる工夫を案内しています。
ワニブックス刊 定価(本体 1,300円+税)
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ペットの爪による傷が目立ちにくく、ペットが滑りにくいように配慮した製品です。