carpet
- 東リファブリックフロア
- 犬や猫は、フローリングで滑ってケガをする恐れも…クッション性が高くてズレにくいタイルカーペットは足への負担を軽減し、ペット臭をやわらげる機能の商品もあります。
ペットと暮らす住まいのポイントを
ケーススタディでご紹介します。no.71
犬や猫と快適に暮らすためのインテリア
室内飼育の猫のための環境の質を高めることだけできる「猫アスレチック」。私が「アスレチック」と呼ぶのは、その通路を移動していくことで、猫の健康づくりに必要な運動を組み込む事ができるからです。通路を歩行する時、お部屋や人を見られるようにする、ということだけではなく、方向点転換をするのに体をねじることなど動作があるという点に着目しましょう。特に昇降の時に、体中のいろんな筋肉を動かせるように、数種類の運動をさせてあげると、より効率的な運動が可能になるでしょう。
猫アスレチックの中には、猫の昇降通路となるように、棚板や飾箱を壁に取り付けてステップとする工夫があります。このステップで、猫の「体の動き」をふまえて、ステップを並べてみましょう。一直線上に上る(いわゆる直階段)スタイルでも良いですが、ステップをジグザグに並べ、適度な場所で猫が「折り返す」ようにするのもおすすめです。こうすると、猫が体を「ねじる」動きになり、より多くの筋肉を動かすことができます。上り下りの途中で「別の角度」から空間を見せることにもなるので、猫にとっての空間の新たな発見にもつながるはずです。
まだ私も研究途上なのですが、普通の歩行に加えて、現段階では次の3パターンのリズムがあるステップ運動ができるように考えています。
③の場合は、一定方向に進むだけでなく丁寧に上り下りしなくてはならないように、振り向いて折り返すような段状態にするとより安全です。ここでの、ステップの上での大きく体を「ねじる」動きは、体内の血液やリンパの流れを促進することも期待できそうです。
全体のアスレチック上に、②や③のようにジャンプして、大きく体を伸ばすような運動があることは大切ですが、必ず一カ所は①の上り下りしやすい昇降路は確保してあげましょう。猫同士で追いかけっこしたりと急いでいる時、特に降りるときにはこの方が猫には便利で安全です。猫のその時の気分や体の都合で、アスレチック要素の多い②③を選んだり、①にしたりと選ぶことが出来て、楽しさと安全の両方を担保できます。
profile
金巻先生(一級建築士)
一級建築士・博士(工学)・家庭動物住環境研究家一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。
犬や猫といった家庭動物(ペット)との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。適正飼養と環境整備に向けた学術研究も進めている。
著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)、『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、など。 ペット防災のNPO法人ANICE理事。東京都動物愛護推進員。 H25年度日本建築仕上学会学会賞(技術賞)「ペット共棲住空間用の建材に関する研究と技術開発」
「猫と暮らす住まいのつくり方」
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