carpet
- 東リファブリックフロア
- 犬や猫は、フローリングで滑ってケガをする恐れも…クッション性が高くてズレにくいタイルカーペットは足への負担を軽減し、ペット臭をやわらげる機能の商品もあります。
ペットと暮らす住まいのポイントを
ケーススタディでご紹介します。no.41
犬や猫と快適に暮らすためのインテリア
開口部に小さな扉を付けて犬猫だけが通れるくぐり戸としたものは、第17回の「扉の安全の工夫」で紹介しましたように、「ペットドア」と呼ばれて人気です。欧米では古くから活用されていたので、くぐり戸部分だけの既製のユニット商品も多く、日本でも増えてきました。壁や扉に後から取付けができるユニットもあり、DIYもできる気軽な設備です。
しかし、形状や設置位置によっては、人と犬猫双方の生活に支障となる可能性もあるので、適正配置の注意が必要です。以下の5点をまず確認しましょう。
フラップのあるなしに関わらず、心配なのが挟まれ事故です。人が扉を開閉している時に犬猫がペットドアをくぐっている可能性があります。特に引き戸にペット用くぐり戸を取り付けた場合、急な横移動で腰を痛めるだけでなく、挟まれての大きな怪我につながる可能性が高いのです。
リフォームの際に「簡単だからついでにペットドアも」と取り付けている方が多く見られます。しかし、簡単な設備ではあっても、犬猫の生活範囲の拡大と動線増加により、人と犬猫双方に大きな生活変化を及ぼすものです。生活スタイルをあらためて確認する気持で家族で話し合ってみましょう。
profile
金巻先生(一級建築士)
一級建築士・博士(工学)・家庭動物住環境研究家一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。
犬や猫といった家庭動物(ペット)との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。適正飼養と環境整備に向けた学術研究も進めている。
著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)、『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、など。 ペット防災のNPO法人ANICE理事。東京都動物愛護推進員。 H25年度日本建築仕上学会学会賞(技術賞)「ペット共棲住空間用の建材に関する研究と技術開発」
「猫と暮らす住まいのつくり方」
ライフスタイルやプランに応じた住まいの実例が豊富!猫にとっての快適ポイントや危険対策がわかる!業者選び、内装材、予算などのお役立ち情報も!
「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」増補改訂版
単なるペットのトラブル対策に終わらないしつけやトレーニングも踏まえながらのアドバイスが満載。
かわいいイラストも◎。 改訂版では、室内環境の意識が高まっている猫の情報と、東日本大震災で課題がみえたペット防災対策が増えました。彰国社刊 定価(本体 1,800円+税)
「ねこと暮らす家づくり」
猫の「あったらいいニャ~」に応えるための、賃貸やマンションでもチャレンジできる工夫を案内しています。
ワニブックス刊 定価(本体 1,300円+税)