carpet
- 東リファブリックフロア
- 犬や猫は、フローリングで滑ってケガをする恐れも…クッション性が高くてズレにくいタイルカーペットは足への負担を軽減し、ペット臭をやわらげる機能の商品もあります。
ペットと暮らす住まいのポイントを
ケーススタディでご紹介します。no.108
犬や猫の安全
家の中の大きな空間装置の一つである「階段」。人用の階段は、猫には楽しい運動装置ですが、小・中型犬の多くでは昇降で体の負担があるなど課題の多い場所となります。前回の猫に続いて、人向けの階段が犬にとってはどうなのか考えてみましょう。
犬と階段の問題については、これまでにも小出しに取り上げて来ていました。そこで、改めて犬にとっての階段にある課題と、その対応方法の整理をしておきましょう。ご自宅の階段が犬にどう見えているか、確認する方法がないのかも気になりますね。
第21回「犬と階段の関係」 や 第51回「階段にまつわる注意」 で、階段は使わせない方が望ましいので、しつけを組み合わせて使用制限する方法に触れました。そして、犬にも階段を使わせる場合として、 第63回「犬にも使いやすい階段とは」 では、段のサイズを犬の体に合わせるといった工夫を提案しています。以下がそのポイントの整理になります。
自宅の階段が犬にどのように見えているのか、確認できたらいいですね。実は、神経科学者でコンピューター科学者でもあるAndrás Péter氏が、犬の見え方が人と違うことを疑似体験するサイトの 「Dog Vision」 を公開されています。そこに画像をアップロードすると、犬にはどのように見えるか試せるのです。見下ろした時に犬には段差が見づらかった階段について、段鼻に明度が違う滑り止めをラインの様に使った場合の見え方の違いを、このアプリで作成してみました。だいぶ見え方が違うことが判ります。(注:本画像は2022年の旧サイトにて作成)
現在は、スマートフォンのアプリでも、カメラを通して動物の見え方に変換するアプリが増えているようですので、ご自宅の階段が犬にはどのように見えているか。撮影してみるのもいいでしょう。ポイントは、犬の顔の高さから階段を撮影することです。
profile
金巻先生(一級建築士)
一級建築士・博士(工学)・家庭動物住環境研究家一級建築士事務所 かねまき・こくぼ空間工房 主宰。
犬や猫といった家庭動物(ペット)との暮らしをテーマにした建築設計と、環境コーディネーターとして活動。適正飼養と環境整備に向けた学術研究も進めている。
著書に『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)、『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、など。 ペット防災のNPO法人ANICE理事。東京都動物愛護推進員。 H25年度日本建築仕上学会学会賞(技術賞)「ペット共棲住空間用の建材に関する研究と技術開発」
「猫と暮らす住まいのつくり方」
ライフスタイルやプランに応じた住まいの実例が豊富!猫にとっての快適ポイントや危険対策がわかる!業者選び、内装材、予算などのお役立ち情報も!
「犬・猫の気持ちで住まいの工夫」増補改訂版
単なるペットのトラブル対策に終わらないしつけやトレーニングも踏まえながらのアドバイスが満載。
かわいいイラストも◎。 改訂版では、室内環境の意識が高まっている猫の情報と、東日本大震災で課題がみえたペット防災対策が増えました。彰国社刊 定価(本体 1,800円+税)
「ねこと暮らす家づくり」
猫の「あったらいいニャ~」に応えるための、賃貸やマンションでもチャレンジできる工夫を案内しています。
ワニブックス刊 定価(本体 1,300円+税)