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- 東リファブリックフロア
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犬や猫たちの暮らしやしつけ、
健康などについてご紹介します。no.58
犬や猫の安全と危険回避
今回は、犬が散歩の時や犬や猫が室内で食べたり飲んだりすることによる危険なものについて、また、それを防ぐ方法についてお話します。
犬が、毎日の散歩中に異物を飲み込んでしまうことがあります。
ちょっと目を離した時に、植え込みなどに頭を入れて何かをくわえることがあります。
◎例えば
異物をくわえたことに飼い主さんが気づいて取り上げようとすると、犬はとられたくないという本能が働き急いで飲み込んでしまうこともあります。
最近は街中でもよくドッグランを見かけるようになりましたが、そこにも異物摂取の危険があります。
ドッグランで、大型犬が何頭も走っているところに、飼い主さんがボールを投げることがあります。犬達はいっせいに取りにいき、どの犬がくわえたかが分からなくなり、草の中に入ってなくしてしまったと思っていると、ボールを飲み込んでしまっているケースもあります。
また、ドッグランや散歩のとき毎回ご褒美をくれる人がいます。自分の犬がそこへ突進していってご褒美をもらうと、飼い主さんは断りにくいものですが、おやつは多すぎると肥満やすい炎につながることもありますので注意が必要です。
室内でも異物摂取の危険はあります。
子供のおもちゃやコイン、飼い主さんの臭いのついた靴下やスポーツタオルや下着、一番怖いのは人間の薬です。
飼い主さんが戸棚から大切そうに取り出して飲んでいるのを犬は見ているので、何か良い物が戸棚に入っていると思い留守中に扉が開いていたりすると食べてしまうことがあり、命を失うこともあります。
猫の場合はキラキラした物、買い物袋のビニール袋やひもなどを異常に好んで食べてしまう(異嗜)猫もいますし、遊んでいるうちに取り込んでしまうことがあります。
犬が何かくわえていると思ったとき、飼い主はつい「あ!ダメ!」と大きい声を出して取り上げようとします。すると犬は取られないようにパッと飲み込んでしまうことがあります。
犬が食べてはいけないものをおもちゃにしたり、興味があってくわえている時は、飼い主さんは「あ!」と大声を出さずに、名前をさりげなく呼んで、美味しいご褒美を持ち興味をひき、くわえたものと交換します。
この対処方法はとても有効ですが、日頃から心掛けておかないととっさの時に出来ません。
まずは動物病院に相談しましょう。赤坂動物病院では夜間急患の40%くらいが異物摂取といっても過言でないほど多発しています。
何をどれ位、いつ頃食べたのかによっても対応が異なりますが、食べた種類、大きさによってしばらく様子を見るケースもありますが、多くの場合催吐剤を投与して吐かせますが、内視鏡で取り出したり、胃や腸を切開しなければならなくなることもあります。
人間の薬を飲んでしまった場合、成分によっては中毒死する可能性があったり、飲んでから時間が経っていると助けられないこともあります。そのような悲しい事故を防ぐためにも、犬が届く範囲に食べてはいけないものを置かないこと、犬が取り出せない場所にしまうこと、室内の整理を習慣づけましょう。
人と動物が室内で一緒に暮らすことは共にとても幸せなことですが、このような事故に十分な配慮が必要です。
profile
柴内裕子先生(獣医師)
赤坂動物病院 名誉院長
日頃より伴侶動物医療に携る一方で、社会活動コンパニオンアニマルパートナーシッププログラム(CAPP)のリーダーとして高齢者や障害者の各種施設や病院、小学校などを動物たちと共に訪問するボランティア活動に幅広く活躍されています。
(柴内先生には、東リ「犬家猫館」の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)