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  5. 第100回 様々な場所に犬と一緒に!|犬家猫館(イヌヤネコタチ)

柴内先生の にゃるほど犬猫塾

犬や猫たちの暮らしやしつけ、健康などについてご紹介します。

no.100

犬や猫と暮らすということ

様々な場所に犬と一緒に!

人と動物の絆:Human Animal Bond
人と動物が共にあることで双方が幸せになれる事

家族の一員である犬ともっと様々な場所に行かれると良いですね。日本ではまだ犬と共に入れる場所は多くはありません。スーパーマーケット、ホテルやレストランなど様々な理由で動物同伴は補助犬を除いてお断りのところが多いですね。それでもこの20年ほどで随分犬との暮らし事情は変化してきたと思います。地域によっても異なると思いますが、最近では動物同伴で泊まれるホテルもかなり増えました。都内でも外資系が多いですが犬と泊まれるプランを持っているホテルも少なくありません。ウェルカムな形でアピールし、犬と泊まることを全面的に打ち出しているところもあります。カフェやレストランではまだテラス席だけがOKというところが多いですが徐々に屋内の席でも問題ないとされる場所もでてきました。それでもまだ共に入れないところの方が圧倒的に多いですね。食品衛生法では厨房で動物飼育をすることが禁じられています。そうでなければ入っていけないというわけではないのですが、各店舗の取り決めなどで最終決定されています。

共に立ち入れない理由は様々あると思いますが今までのところではやはり一般の犬連れの方々のマナーが不十分、犬のしつけが不十分などの心配があり、トラブルに発展することを恐れて今に至っていると思います。昔はしつけ教室やしつけインストラクターの方々もありませんでしたし、おられませんでした。犬と暮らし始めた家族に犬の教育法を教える機関や場所や規則もありません。しかし、今では社会の一員の良い犬市民としての教育を受けようと思えば受けられる場所は沢山ありますし、動物病院の主治医に相談しても何らかのアドバイスや情報をもらえる様になっています。情報源は沢山出てきました。今まで犬と暮らして来てしつけの必要性を感じていなかった方も次の世代の犬の時にはしつけなどの教育を考えてあげますと、それまで知らなかった犬との暮らしの魅力、犬の能力と犬との非言語的コミュニケーションの豊かさに驚かれると思います。そして犬によって生得的な性格も異なるのでそれぞれの犬にあった教育を与える事も家族の役割だと思います。自身の家族である犬をよく知ることで人にもそれまでにない楽しみと発見があると思います。そして犬達は私たちの生活の中で20以上のありとあらゆる仕事を担っています。

一番有名なのは補助犬でしょうか、盲導犬,聴導犬,介助犬は直接的に不自由な部分のある人を支えて毎日の生活に欠かせない存在です。警察犬、検疫で働く動植物探知件、麻薬探知件や災害時に瓦礫の下から文字通り人の命を救う災害救助犬、病の早期発見をするがん探知犬などあらゆる側面で人のために献身的に働く犬達がいる中で日本の社会もそろそろごく普通に犬達を様々な場所で受け入れ、共に暮らす風景が一般的になっていっても良いのではないかと感じます。欧米ではごく普通の風景の一部ですね。(地域によりますが)

さて、最近では公財)日本ヘルスケア協会という全国規模に展開する協会が国民の健康寿命延伸と産業の育成を目的としてその一環として「ペットパスポートプロジェクト」を表明しています。この協会の中のワンヘルス部会を中心にしつけの基準や医療確認をクリアした犬とその家族に発行される証明制度として広めて行く方向性です。試験にパスしてパスポートを持つことで飲食店、ホテル店ショップなどの加盟施設へ入場可能にしていくプロジェクトです。

このコラムの前執筆者であり私の母である柴内裕子獣医師(現在90歳)がプロジェクト参加と推進のために活動しています。先日から現時点で犬と共に入れるレストランを実際に訪れ、どのような状況だったかを調査しています。店内で落ち着いて食事のできるお店も少なくなく、犬と一緒の方々もとても静かで犬達もお行儀が良いようです。

レストランでの集合写真
動物介在教育活動のあと近隣のお店で
尾前さん永年の秘書さん、柴内裕子獣医師とマメノ二、私、竹中愛玩動物看護師と愛犬むぎちゃん

これからの日本社会での高齢者の健康長寿延伸は若い世代にとって社会にとって重要ですし、若い世代にも心の潤いがとても大切です。犬のみならずですが伴侶動物の存在がその事に一役買っていることはすでにコラムでもお伝えしてきた通りです。

もっと良い子にもっと一緒に!
より素敵な伴侶動物ライフが待っていることを信じたいですね。

柴内裕子獣医師と愛犬マメノ二
一緒にレストランに行くパートナーは90歳からパピーと暮らす!を実践中の
マメノ二S トイプードル1歳です。

profile

柴内晶子先生(獣医師)

赤坂動物病院 院長

伴侶動物医療の現場で、「人と動物の絆」〜Human Animal Bond〜を大切にした診療を行っている。 (公社)日本動物病院協会のアニマルセラピー活動であるCAPPへの参加推進を行い、社会活動として東京青山ロータリークラブでのアニマルセラピー活動を通じた社会奉仕活動を定期的に実施。心の窓をひらく「じっとみて」ワークショップには、未来育ティーチャーとして参加している。 日本大学では、非常勤講師として獣医倫理福祉の講義を行う。 様々な獣医事関連の委員会活動に従事し、日本大学外科学研究室の学部研究生として獣医再生医療にも積極的に取り組んでいる。