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  3. 第2回 犬だからこそ、『留守番』も覚えさせましょう

にゃるほど犬猫塾

犬や猫たちの暮らしやしつけ、健康などについてご紹介します。

no.2

犬や猫のしつけ

犬だからこそ、『留守番』も覚えさせましょう

一人ぼっちにさられるのは大嫌い

犬は狼を祖先に持ち、群れで生活する動物であるため、基本的には一人にされることを一番嫌います。時々、「一人で留守番をさせると粗相やいたずらをして困る」ということを聞きます。そういう方は、犬が一人にされた腹いせに部屋を汚していると勘違いしているのです。しかしそれは飼い主が留守番を覚えさせていないのに、急に一人にされてしまったことによって犬が不安やストレスを感じていることから起こっていることが多いのです。

つきっきりは犬のためになりません

いくら大切な家族とは言え、ずっと一緒にいてあげることはできません。確かに大切なトイレの躾や飼い主である貴方と馴染むためにも、とても大切な時間です。しかし、ベッタリとつきっきりは禁物です。迎えたその日から短時間で安全なサークルの中などに入れて一人で留守番のできるように躾けることが大切です。留守の間、鳴き続けて、周囲からも迷惑がられ、共に暮らせなくなり、犬にとってもつらい時間となります。

最初の30分がポイント

犬は、一人にされた最初の30分間に最も孤独を感じるといいます。逆に言えば、「最初の30分」をいかにうまく乗り切らせるかが、一人で留守番できるようになるための早道となります。犬が夢中になれる楽しいおもちゃがいろいろあります。ぜひ、活用してみてください。

お互いの幸せのために

「犬と暮らしはじめて、ずっと旅行に行っていない」という方がいます。その理由は犬を一人にしておけないためです。このように犬のために家族や友人との付き合いや楽しみをあきらめるのは良いこととは思えません。また年齢が進めば犬もケガや病気で入院することもあるでしょう。その時、一人で過ごすことに慣れていない犬にとって、突然病院で一人になってしまうことは二重のストレスなのです。飼い主もペットも、お互いがずっと幸せに暮らしていくためにも、一人で過ごせるように躾けることはとても大切なことなのです。

profile

柴内裕子先生(獣医師)

赤坂動物病院 名誉院長

日頃より伴侶動物医療に携る一方で、社会活動コンパニオンアニマルパートナーシッププログラム(CAPP)のリーダーとして高齢者や障害者の各種施設や病院、小学校などを動物たちと共に訪問するボランティア活動に幅広く活躍されています。(柴内先生には、東リ「犬家猫館」の製品開発の際にもさまざまなアドバイスをいただいております)