フィンランドデザインリポート4 | フィンランドフォーラム

	2011.06.02 フィンランドデザインリポート
	ソニー・ナカイ　グラフィックデザイナー

　4月末の4連休にイースターホリデイがあり、タマゴに絵を描くのが定番です。黄色もイースターカラーですね。
5月1日は待望の春の訪れを祝うヴァップ【VAPPU】の日。春の日差しとお酒で馬鹿騒ぎの無礼講が許される一日。町の中はお酒の気分で一杯になりました。フィンランドの祭日ですが、一緒に祝ってください。
　北欧では、高校の卒業資格は国家試験に合格することが必須。合格者は日本の学生帽とよく似た形の名誉ある帽子を授与されます。昔から5月1日にこの帽子をかぶるのが慣わしです。
　春の訪れとはいえ、この日の気温は10度以下。風も吹きつけて、かなりの寒さでしたが、フィンランド人にとっては太陽さえ出ていれば、いつでも春。季節先取りで薄着の人も見られました。

ヘルシンキのカイボプイスト公園に集まり、ピクニックマットを敷き、ヴァップ料理をつまみながら、友達同士で楽しみます。
空は薄暗いですが、以前は雪が降ることもよくありました。
この日の定番は、酔っ払い。ニシンの塩漬けが二日酔いに効くということで売れていました。
ヴァップ風船は昔からの習慣で、ムーミンとキティはいつもトップ人気で、話題キャラクターも勢ぞろいします。

何か非日常の仕業をする日でもあります。
車に牽引されたサウナが目に付きました。その煙突から煙が出ています！サウナ準備完了。
さすがにフィンランドとサウナは離れることがありません。

サウナを楽しむには熱いサウナストーンに掛ける水と、汗を流すきれいな水が必要です。
ヴァンで運ばれた大きな給水タンクにはサウナ用水も準備OK、さすがですね。

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フィンランドと日本の往復書簡を中心に、世界各国に暮らす人々のインテリア事情をレポートしています。