北欧のクリスマス情報2 | フィンランドフォーラム

2016.12.22 / ソニー・ナカイ（グラフィックデザイナー、在フィンランド）

クリスマスの過ごし方

フィンランドでは、12月6日の独立記念日の後は、年末というよりも、クリスマス準備で忙しい毎日です。ツリーにカード、数々のプレゼント、料理の仕込み、ショッピングなど、秒読みが続きます。日本の年末と似ていますね。

忙しいクリスマス準備の時期ですが、一時、クラシック音楽で心を休めます。写真左はヘルシンキの教会堂のクリスマスコンサート。右は聖ヨハンネス教会での少年合唱団のクリスマスコンサートです。

（写真左）クリスマスが近づくと、町中にはクリスマスショップが登場します。町の中心にあるヘルシンキ大聖堂広場でも、恒例のクリスマスバザーのテントが立ち並びます。クリスマスカラーに彩られて、暗い冬に灯をともしてくれます。
（写真右）クリスマスのメイン料理は、大きな骨付きの豚のもも肉をローストしたものです。（写真の後方見えるのが、太もも焼き豚！チキンではありません。）クリスマスハムという名前で、クローブの実を風味付けに使い、マスタードも添えていただきます。それに、ジャガイモ、ニンジン、ルタ（蕪の一種）などの根菜類を柔らかく煮込んでつぶして、バターとクリームで味付けして、オーブンで長時間焼いて、数種類を付け合わせにします。これに、「グロッギ」と呼ばれるスパイシーで甘いホットワインを加えると、北欧の伝統的なクリスマス料理の定番になります。もちろん、各種の素材は、広場のクリスマス・マーケットで入手します。クリスマスツリーの木は、自分の森からモミの木を伐って、車で運ぶのが本来ですが、マーケットでも大小さまざまなモミの木が売られています。

ヘルシンキの町中にあるストックマンデパートは、毎年、11月の第３土曜日の週末にクリスマスの飾りつけを公開します。この日は、サンタの行進と共に、クリスマスを祝うショッピングストリートがオープンして、毎年多くの子供たちが押しかけます。

その理由は、クリスマス・ショーウィンドウ！他国の大都会の飾り付けには、およびませんが、地元の子供たちにとってはクリスマス到来の大きな喜びです。子供時代の大切な思い出として、大人になっても心に残るウィンドウ・ディスプレイです。

馬もトナカイの角を被ってクリスマス愛嬌を振っていました。（ヘルシンキにて）

さて、フェリーの旅もクリスマスバージョンです。
コマーシャリズム満載の豪華なクルージングもどうぞ！

クリスマスデコレーションに飾られたフェリー船のインテリア。ヘルシンキからストックホルム、またはエストニアのタリンへは、フェリーの旅をおすすめします。食べ放題のバイキング料理と免税ショップで豪華な一夜をどうぞ。ご覧のような6階建ての大型フェリーでサウナも完備。

フェリーレストランのオードブルは海の幸。甘エビやムール貝に、シェフオリジナルのマヨネーズソースをちょっぴりのせて、レモンの香りをたらして味わってください。この時もヘルシンキからバルト海を横断して、ストックホルムに行きました。

ストックホルムに到着しました。地下鉄中央駅前の広場にあるクリスマスデコレーションです。町ではサンタクロースがショッピングストリートを通り、子供たちへ愛嬌を振りまきながらクリスマスを祝っています。

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