今夏の避暑別荘トレンド〜湖に浮かぶ家
フィンランドの東部のラッペーンランタ市はロシアとの国境に位置し、ロシア人観光客で賑わいます。街の道路標識は、通常はフィンランド語とスウェーデン語の2か国語ですが、この街ではフィンランド語とロシア語の併記です。経済面でも、ロシア人向けの免税ショップが好調なため、まちの景気はよいそうです。
さて、2012年の避暑別荘フェアが、ラッペーンランタ市街から35キロ、隣のイマトラ市から6キロの湖畔で開催中です。今年の見所は湖に浮かぶ家、つまり【フローティングハウス】です。
現在フィンランドでは、三つの都市でフローティングハウスのプロトタイプ住宅が建てられています。1平米あたり45万円の価格で注文販売していますが、実際に完成した物件は2棟。今後、20棟以上が建てられる見込みです。
短いフィンランドの夏、その魅力を最大に生かせるのがフローティングハウスと、大きな夢を含まらせてくれます。リビングの窓から魚釣り! ベランダから飛び込む朝一番の水泳!デッキで 朝日を浴びながら健康朝食! 涼しい日にはサウナで暖を取り湖にダイブと、楽しみは膨らみます。もちろん、友達とのホームパーティにも最適。
避暑別荘フェアの住宅デザインは、プロのインテリアデザイナーが担当します。ヘルシンキにあるインテリアショップ・KAANIで、インテリアデザインと販売を担当するANNE OLJEMARKさんが担当した物件を案内してくれました。KAANI社の新作テーブル・ウェアとファニチャーを一緒に展示しています。灰色の空の写真でわかるように、見学した日は曇り、気温10度と寒さを感じました。風は弱かったので、水上での揺れを感じません。丈夫なロープで繋がれているので、多少の風では揺れないと説明してくれました。
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(写真) 森に囲まれたフィンランドには、国中に187,888の湖が点在しています。
湖畔に浮かぶ住宅会場を上空から見れば、湖と森に囲まれた環境が一目瞭然。(住宅フェア写真から) |
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(写真) 埠頭の先に浮かぶ2階建ての住宅が新しい住人を歓迎するかのように浮かび、赤と白黒のインパクトが強い。
1棟が2戸になっていて、1戸の面積は60平米。会社までの出勤はモーターボートというのも夢ではありません。
たとえば、ノキア本社はエスポー市の湖畔にあり、社有の埠頭もあるので、ボートでの出勤は可能です。
また市街地まで直通の水路があるので、買い物も近くなりました。
上水道と下水は、地下パイプにより陸地とつながっています。不便さは何もありません。 |
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(写真) 家の周囲に2人が並んで歩ける幅のデッキがあり、その奥に広いテラスが続きます。
この環境を好む人なら、家の窓から釣竿をたらして魚釣りとか、一日の始めに水泳運動など、
身体の健康と静かな環境の精神的な健康を享受できます。色々と楽しい想像が浮かんできますね。
中央のリビングルームのドアからオープンテラスへ出ます。 |
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(写真) 水上テラスのファニチャーもリゾートのイメージです。 |
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