冬景色と寒中水泳
この湖はヘルシンキから北に20km、夏は子供連れの家族で湖畔のジョギングや水泳、冬はノルディックスキーコースが整備されて人気の高い場所です。自然景観の公共地なので入場料というものはありません。市が全体の維持管理を行い、民間で経営するサウナとレストランがあります。公衆トイレも整備されて、フィンランドでは定番の環境です。
事前にサウナを使わないで入る人もいますが、年季が必要です。通常はサウナで充分に体を暖めます。このリゾートセンターには、薪のスモークサウナと電気式サウナがあり、両者を比較するのはよい体験でした。スモークサウナには身体に触れる「自然」があり、電気式サウナは便利な近代生活を感じさせます。スモークサウナは水着着用で男女混浴。足元を照らす薄明かりだけで、他人の顔もほとんど見えないほどです。ほんのりと煤のにおいが漂い、サウナストーブにかける水の音が穏やかな川の流れのようで、心からの癒しを感じられました。一方、電気式サウナは現代の生活にあわせて簡単に汗をかくことができるように工夫されました。都市生活には便利です。この比較は「自然とは何か?」という哲学的な思索につながるものでした。
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(写真) 湖のあるレクリエーションセンターの入り口にある橋で、ノルディックスキーコースにもなっています。
(写真) 寒中水泳のためにポンプで水流を作るので、その部分の湖面は凍結しません。
外気温の低さに関わらず、水温は常に0度。
このステップから湖へ入ります。想像してください。
ちょっと不可能なことに見えますが、一度体験すると病み付きになる健康法です。
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