Installation manual / Note
タフテックタイル施工手順
本ページは、タフテックタイルを施工する為の施工手順を記載しています。施工を始める前にタフテックタイル施工手順を読み、充分に理解した上で施工を行ってください。さらに詳しく施工手順を知りたい方には施工要領書をこ用意しています。
詳しくは東リ営業担当者までお問い合わせください。
施工上の特性・注意事項
- タイルの2辺に特殊な目地加工を施しているため、目地部分の段差で引っかかりを生じることがあります。使用方法によってはけがをするおそれがありますので素肌や衣類(靴下等)でのご使用の際はご注意ください。
- 硬質ビニル床タイルのため、カット作業に時間が掛かります。切込み作業には、一般の軟質ビニル床タイル(コンポジションビニル床タイル等)施工の約2倍の時間が掛かります。こ注意ください。
- 下地不陸があると下地に馴染まず浮いてしまう場合があります。事前に下地不陸をご確認いただき、不陸がある場合は平滑に補修してから施工してください。
- 施工時は保護手袋を着用してください。素手で取り扱うと端部で手を切るおそれがあります。カットしたタイルの端面も硬く鋭利になっています。
- 冬期は、ジェットヒーター等を使い室温を上げ、室温10℃以上の環境で施工してください。低温では、タイルが硬くなり、目違いや収まり不良などを発生させることがあります。
- 切込み筋に沿ってタイルを割る際は、保護メガネやマスク等を付けてください。破片が飛び散ることがあります。
- 過度な衝撃を加えるとタイルにヒビが入ったり、割れが発生することがあります。
- タイル2辺の目地が特殊面取り加工されている為、タイルを貼る方向を揃える必要があります。
タイル裏面の矢印を揃えて同方向に貼付けてください。 〈下図参照〉

施工手順
01タイルの割付け・基準線の計算
- 部屋の最長部分の一辺の長さを測定し、タイルー辺の寸法で割り算し、 タイル枚数と余りの長さを算出してください。
- 同じように、もう一辺の長さを測定し、計算してください。
- 端にタイルの1/3サイズ以下が入る場合は、タイル1枚分に計算した端数を加え2で割った長さが両端に入るように割付けてください。
- 床面にチョークリールや墨壺を使い、部屋の縦と横に基準線を入れてください。
注 意
- 墨壺の墨やインク等は、赤(朱)や青を使わないでください。タイルを汚染させることがあります。
- カラースプレーやマーカーを使って、下地に文字や記号を書くことも避けてください。
02糊入れ
基準線を入れた後、接着剤の貼付け可能時問を考慮し、貼付け可能時問内に貼れる面積に指定接着剤を塗布します。
03タイルの切込み、貼付け
カッターナイフで数回切込みを入れ、タイルを割るような施工を行います。
細かな切込みは、トーチランプやヒートガンでタイルを加温して、カットしてください。
メ モ
カット道具の紹介
小さな切込み、くり抜き、曲線、長い直線等をカットする場合、カッターナイフでは、作業性が悪く、カットに時間が掛かります。電動工具や加熱式のナイフを上手く併用して施工を行ってください。
注 意
- カット作業に時間がかかるため、細かな切込みがある場合は、壁際用のタイルをカットしてから接着剤を塗布する等、貼付け可能時間オーバーとならない様にご注意ください。
- タフテックタイルを貼付ける際は、少し緩めに貼付けてください。きつめに施工すると急激な温度変化が加わった際に突上げを起こすことがあります。
- 壁際のカットも緩めにカットして収めてください。隙間が大きい場合は、タイルに近い色のオートンリペアカラーQィックを充填し隙間を埋めてください。
- 切込みに沿ってタイルを割り、カッターやカンナを使って断面のバリ処理を行ってください。切取り巾が狭い場合は、ペンチやプライヤーを使い、切込みに沿って順に割ってください。
- スロープがある場合は、タイルを曲げて貼らず、切替え部でタイルをカットしスロープ部と平面部を切離し、継ぎ目には、目地色に近い目地棒(全厚2mmx幅3mm 色番No3)を入れて仕上げてください。タイル目地が使える場合は、タイル目地をそのまま使っていただいても問題ありません。

- 丸柱等円形にカットする際は、カットする形状を鉛筆等でタイルにけがき、トーチランプやヒートガンで出来るだけ裏面からタイルを加温してカッターナイフでけがき線に沿って温めてカットしてください。
- 細かな切込みがある時は、タイルの裏面からトーチランプやヒートガンで温めてカットしてください。パイプソーや鋸等を併用すると便利です。

裏面から加温

鋸で切込み
メ モ
超音波カッターを使うと、
ゆっくりですが、細かな切込みが容易にできます。
※ホームセンター等で販売されています。

※トーチランプやヒートガンで加温する際は、温めすぎに注意してください。温めすぎると癖が付くおそれがあります。カットした端材を使い事前に加温の度合いをご確認の上、作業をしてください。
切込み時の注意
- 切込みが浅い場合は、タイルを割る際に切込み以外のところで割れることがあります。切込みは、しっかりと深く入れてください。
- 切込みが交差するところは、交差する点を越えないように注意して切込んでください。交差する点から端部に向かって切込みを入れてください。
交差する点を越えて切込み過ぎると、けがき線を越えて割れることがあります。〈下図参照〉

04圧着・養生
- タイル施工後にタイルローラーを使い、全体を圧着してください。
- 部分的に浮いているところがあれば、タイルローラーで再度圧着してください。おさまりにくい場合は、トーチランプ等を使い、少し加温して、ハンドローラーでしっかり圧着してください。
注 意
- 圧着が不十分な場合、タイルの端部に段差を生じることがあります。圧着は充分に行ってください。
-
下地に不陸があり、タイルが浮いてしまう場合は、
1) ヒートガンで加温しながらハンドローラーによる圧着を入念に行う。
2) 接着剤が硬化するまで、不陸に追従する重り(土嚢など)で圧着する。
3) 瞬間接着剤(ゼリー状)を使用する(施工時から施工直後まで)。 - 施工後時間が経つとタイルを捲ることが出来なくなるので、その場合は、目地より、液状の瞬問接着剤を注入し、圧着してください。 ただし、これらはあくまでも次善の策であり、必すしも恒久かつきれいにおさまることを保証するものではありません。
- 原則は下地を平滑にしていただくことをお薦めします。
- タイルローラーで圧着しても収まらない時は、トーチランプやヒートガンを使い軽く温めて、ハンドローラーで充分に圧着してください。
- 施工後2〜4日間程度は直射日光、冷暖房による急激な温度変化は避けてください。
タイル伸縮による目地スキや突上げを起こすおそれがあります。 - 接着剤のはみ出しは、接着剤が固まる前にアルコール等を使いすみやかに除去してください。スクレーパーや鋭利な刃物でこすることは、
表面に傷を付けるおそれがあるので避けてください。 - 施工後、1週間程度は多量の水を使った洗浄は避けてください。接着に影響を及ぼすことがあります。また、ワックスメンテナンスは
避けてください。ワックスを弾き、塗布ムラが発生します。