半世紀以上も愛され続ける
シンプルなビニル床タイル
半世紀以上も愛され続ける
シンプルなビニル床タイル
石灰岩から採れる炭酸カルシウムを主原料とし、最低限の加飾を施した斑入りのデザイン。
そのシンプルさと無垢な風合いが時代を超えて、愛されている。
NEW IMPROVED FLOOR TILE(新たな進歩した床タイル)というフレーズが刻まれたサンプル帳。
東リの「マチコ」は、技術提携先であるルベロイド社のブランド名「MATICO」が由来。
時代に寄り添い、歩み続けた半世紀
太平洋戦争の終結によって日本にも石油化学産業が勃興し、産業構造の大きな変化が訪れる。床材においても、アスファルトを使用したアスファルトタイルや、塩化ビニル樹脂を使用したビニルアスベストタイルが登場し、当社の主力製品であった「リノリユーム」や「リノタイル」にとって大きなライバルとなる。
こうした中、当社でもビニルタイルの本格製造を決断し、1956年に独自設計した製造工程を伊丹工場に建設。さらに1961年、東京オリンピック開催に向けて激増する建築需要に対応するため、アメリカのルベロイド社と技術提携。神奈川県厚木市に敷地面積約36,300㎡の厚木工場を建設し、ビニルタイルの大量生産体制を確立した。ここで製造開始されたのが1963年発売の「マチコV」である。
当時のすっきりした色彩と洗練されたマーブル模様は大きな人気を呼んだ。このため、1967年には伊丹工場でも生産を開始し、1970年にはビニル床タイルの製造販売においてトップメーカーとなる。
1980年代になると、健康リスクの懸念から世界的に脱アスベストの動きが起こり、当社はいち早く脱アスベスト床材の開発に着手。1984年にはアスベストを使用しない「ニューマチコV」を発売。これにより、その後現在まで、時代に合わせた数度のカラーパレットの更新を経て、ゆるぎないロングセラーを確立する。
※現在東リでは、全商品でアスベストは使用しておりません。
マチコV発売当時の商品広告。豊富で明るい色柄のラインアップは、高度経済成長にともなって商業空間が華やぎ、LDKというモダンな住宅様式も普及していく時代の中、まさに待望の床材となった。
MATIKO V 2020
NEW LINE UP
懐かしくて新しい、時代に合わせた35色
NEW COLOR
常に最新であることよりも、いつまでも色あせない普遍性こそが魅力。
過去のレガシーを参照したどこか「なつかしくて新しい」色を提案
シンプルな空間にあえて大胆な色使いを。素朴で柔らかいテラコッタにナチュラルな家具を合わせて北欧モダンな雰囲気に。
空間に調和をもたらすグレージュの床面。壁面のアクセントカラーに合わせてタイルをデザイン貼りしてもまた違った雰囲気を楽しめます。
空間に調和をもたらすグレージュの床面。壁面のアクセントカラーに合わせてタイルをデザイン貼りしてもまた違った雰囲気を楽しめます。
マチコVの誕生した1960年代ミッドセンチュリー期のカラーを参考にしています。シックなベース色にポイントカラーを合わせてモダンな印象に。
リノベーションなどによるレトロなデザインともよく合います。キッチンや水回りといった狭い空間には、ターコイズなどの鮮やかな配色を。
70's COLOR
70's COLOR
マチコVの最盛期1970年頃に大人気だった落ち着いた深みのある色味は、現代の素材感を生かしたグレイッシュな空間にもよく似合います。
1970年の見本帳。高度成長期のカラーパレットは色数も多く、今見ても魅力的な色が並んでいます。
CASE
無駄な加飾を削ぎ落としたシンプルなデザインは、
様々な建物や用途で使われています。
新建築社 青山ハウス
撮影 新建築社写真部
ナインアワーズ浅草
撮影 ナカサ&パートナーズ
横浜市立子安小学校
撮影 新建築社写真部
釡石市立唐丹小学校
釡石市立唐丹中学校
釡石市唐丹児童館
撮影 新建築社写真部
KT Zepp Yokohama