商品を探すProducts
デジタルブックDigital Book
ショールームShowroom
企業・IR・採用Company・IR・Recruitment
TOP > 海外情報 フィンランドフォーラム > 夢を求めて北極圏へ
サンタクロースとオーロラ体験
2017.4.5 / ソニー・ナカイ(グラフィックデザイナー、在フィンランド)
だれでも一生に一度はサンタクロースに会って、子供の頃から不思議に思っている『サンタさんへの質問』をしてみたい。お互いの目を見つめ合いながら、直に語り合いたい。そんなささやかな夢があるのではないでしょうか? そこに夜空に現れる光の芸術『オーロラ』が現れたら、もう最高! 大空一杯にゆらめく、色彩のカーテンは、想像を超える神秘的な光景です。一度は体験したいと思いませんか? この願いをみたすために、フィンランド国の北極圏に位置するロヴァニエミ市へのロマンチックな旅を提案いたします。
地図でいえば、ヘルシンキから北へ約700kmにある緯度線(北緯66度33分)から上が北極圏(Arctic circle)です。飛行機なら1時間ちょっとの移動ですが、自家用車を積載する貨車付きの夜行電車の旅も選択できます。所要時間はおよそ12時間。当然、真っ暗で景色は見えませんが、人影のほとんどない駅に停車するたびに、ベッドに横たわったまま、かわいらしい木造の駅舎を眺めることができました。最北への旅という好奇心を、十分に満たしてくれます。
夜行運転中は、車両屋根のパンタグラフと電線の接触面に発生する青白いスパークの中に、線路に沿って積もった雪が見えるだけ。停車する田舎町の駅で下車する人の数をかぞえながら、静な空気と木造駅舎を目の前にして、時々うとうとしながら旅は続きます。途中で20カ所くらいの駅に停車しましたが、それらを後にするたびに、旅行気分は高まっていきます。そして、朝8時には終着駅のロヴァニエミに到着しました。