壁紙用語集 WALLPAPER GLOSSARY

壁紙に関する用語を集め、分かり易く解説。家の改築やリフォーム、部屋の模様替えをお考えの方や、インテリアに興味をお持ちの方は、ぜひお役立てください。

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珪藻土[けいそうど]Diatomaceous earth

珪藻土

珪藻土(けいそうど)とは、太古の植物プランクトンが堆積して土になったもので、呼び名の通り、珪酸(ガラス質)を主体とした珪殻を主成分としています。珪藻土は無数の微細な孔を持ち、この超多孔質な構造から、「吸放湿性」「通気性」などの機能を発揮します。 この性質を利用して、ろ過助剤、吸着・脱臭剤、充填剤、保温材、農業関連、土木関連などに幅広く利用されています。
珪藻土を表層紙に漉き込むことで、吸湿と放湿を繰り返して結露が発生しにくくなり、カビの発生を抑制し、長期にわたって快適な空間を持続します。

腰壁 [こしかべ]Spandrel wall

腰壁

腰壁(こしかべ)とは、壁の下半分(通常は高さ90cmのところ)に板材を張りめぐらせた壁のこと。部屋の雰囲気を一新できるのはもちろん、汚れやキズの防止にもなる方法で、欧米の伝統的な住宅でよくみられる壁装飾です。

シックハウス[しっくはうす]Sick house

近年被害が増加傾向にある化学物質過敏症・アレルギー・アトピーなど、様々な体の不調を引き起こす住まいのことを「シックハウス」といいます。シックハウスが原因で引き起こされる体調不良にはさまざまな症状があり、またいろいろな複合的な要因が考えられることから、俗に「シックハウス症候群」と呼ばれています。 「シックハウス症候群」の原因のひとつと考えられているのが、建材などから発散する化学物質。集成材や合板、接着剤などに含まれているホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)です。これらのさまざまな物質のうち、2003年施行の改正建築基準法では、ホルムアルデヒド(使用の制限)とクロルピリホス(使用禁止)が規制の対象となりました。 近年、快適性や省エネの観点からも、住宅の気密性・断熱性が高められており、さらにエアコン使用による換気不足などから、室内空気汚染物質が部屋に充満してしまうことが問題視されています。室内の換気は常に心がけておきたいものです。

巾木・幅木[はばき]Baseboards, skirting

巾木・幅木

巾木(はばき)とは、壁の下部、床に接する箇所に取り付けられ、壁と床の取合い部分を納める横材のことです。壁の損傷や汚れを防ぐ役割があります。使い方次第でお部屋の雰囲気をさまざまに演出してくれます。

非木材紙マーク[ひもくざいしまーく ]Non-wood paper mark

非木材紙マーク

非木材紙マークは、1993年に非木材紙普及協会(現 NPO法人非木材グリーン協会)にて認定されたもので、地球環境保全に心がけ、木材パルプを補完する紙資源として非木材パルプを使用した紙・紙製品を普及させるために設定されたものです。

[非木材紙マークを取得する条件]
非木材パルプを重量比10%以上使用した原紙及びその原紙を使用して創られる紙製品並びに紙加工品。

[主な非木材の種類]
紙の原料のほとんどは木材パルプですが、木材を過度に伐採することが「地球温暖化」を促進していることは周知の事実です。そのため近年、木材パルプの代替原料としての非木材が注目を集めています。非木材とは、針葉樹や広葉樹等の木材繊維以外の植物繊維の事です。具体的には以下のようなものがあります。
<草類繊維> わら(稲、麦)、葦、竹、バガス、とうもろこしなど
<葉脈繊維> マニラ麻、サイザル麻、パイナップル葉など
<靱皮繊維> ケナフ、桑、楮、三椏、雁皮、亜麻など
<種子毛繊維> 木綿(綿)など

表面強度[ひょうめんきょうど] Surface strength

壁紙の表面強度は、壁装工業会制定「表面強化壁紙性能規定」で規定化されています。表面強化性能を有している壁紙は、基材類等の接触事故による傷付きを起こりにくくします。
なお、壁紙工業会の表面強化の性能基準は、タテ方向及びヨコ方向とも全ての結果で「4級以上」を有することとなっています。

5回往復
表面強化 4〜5級
一般ビニル壁紙 3級以下

【試験方法】
壁紙工業会制定「表面強化壁紙性能規定」による。所定の摩擦子(荷重200g)を取付け、試験片の上を5回往復させて傷付き程度を確認する

等級 判定基準
5級 一見視で特に変化が見られない
4級 多少表面傷が見られるが、比較的大きな表面層の破れ等は見られない
3級 表面層が破れが明確に見える
2級 表面が破けて紙等の裏打木が明らかに見える(長さ1cm未満)
1級 表面が破けて紙等の裏打木が明らかに見える(長さ1cm以上)

ボーダー[ぼーだー]border

ボーダー

ボーダーは、壁の一部に貼るだけでお部屋のイメージを一新できる素材として人気を集めています。最近ではバリエーションも増えて、ますます幅広く、手軽に取り入れられるようになってきています。お部屋の内装イメージを少し変えてみたい方におすすめです。一般的には腰の高さ、床から70cm~100cmの部分に貼ります。ボーダーを境に上下に壁紙を貼り分けたりすることもできます。

ホルムアルデヒド[ほるむあるでひど] Formaldehyde

ホルムアルデヒドは、化学式:HCHO、沸点-21度の無色で刺激臭のある気体です。健康に有害な揮発性化学物質で、「シックハウス症候群」の原因のひとつとされています。 住宅部材や家具に使用している合板、パーチクルボード、接着剤、カーテンのしわ防止剤、などに含まれていますが、気密性の高い住宅やビルなどでは、室内の空気中に放散したホルムアルデヒドが屋外に放出されずに濃度が高まり、「目がチカチカする」などのアレルギー症状とよく似た症状が引き起こされます。 ホルムアルデヒドは刺激臭があり、空気中の濃度0.08ppmを超えると目・鼻の粘膜等に刺激を感じる人がいます。この濃度が1ppmを超えると正常な人でも明らかな刺激臭を感じ、めまいや嘔吐を引き起こす場合も。さらに濃度50~100ppmを超えると死亡することもあります。 現在では建築基準法の改正により、使用材料が規制されるようになりました。他にも建築に関わるさまざまな機関で放出量の安全基準を設けています。 ちなみにホルムアルデヒドの37%水溶液が、防腐・殺菌などに使われるホルマリンです。

モールディング(見切り材) [もーるでぃんぐ] Molding (parting material)

モールディング(見切り材)は、欧米の伝統的な住宅でよく見られる壁装飾です。壁面をより立体的かつ装飾的に仕上げてくれます。腰の高さに取付ける腰見切り、天井と壁の境に取付ける廻り縁、床と壁の境の巾木などもモールディングの一種で、ドアの壁廻りにとりつけるものは額縁と呼ばれます。

汚れ防止性能[よごれぼうしせいのう] Dirt prevention performance

「壁紙の汚れ防止は、壁装工業会制定「汚れ防止壁紙性能規定」で規定化されています。汚れ防止性能を有した壁紙は、一般的な水性汚れのほか、頑固な油性の汚れもアルコール等で拭き取ることができます。
なお、汚れ防止は所定の汚染物質の拭き取りに対して、「4級以上」の性能を有した壁紙に表示しています。

等級 判定基準
5級 汚れが残らない
4級 ほとんど汚れが残らない
3級 やや汚れが残る
2級 かなり汚れが残る
1級 汚れが濃く残る
【汚染物】 コーヒー、醤油、クレヨン、水性サインペン
【試験方法】 壁紙工業会制定「汚れ防止壁紙性能規定」による。各汚染物質を規定されたとおりに表面に付着させ24時間放置後所定の拭取り剤にて丁寧に拭取る。
【判定方法】 左記の表の判定基準にて、4級以上の性能を満たしたものが合格となる。

英字

F☆☆☆☆(Fフォースター) [えふふぉーすたー] F ☆☆☆☆ (F Fourster)

F☆☆☆☆(Fフォースター)は、JIS工場で生産されるJIS製品に表示することが義務づけられている、ホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマークです。2003年3月21日の壁紙の日本工業規格(JIS)改正によって、ホルムアルデヒドの放散量の性能区分を表すために新たに表示することが決められました。 壁紙「JIS A 6921」規格における改正のポイントは4項目あり「ホルムアルデヒドに関する基準取り決め」が主な内容となっています。 F☆☆☆☆と表示されている建材や内装材だけが、建築基準法によって使用量が制限されません。F☆☆☆やF☆☆になると条件付きの使用や使用量の制限があり、F☆のものは内装材としての使用は禁止されています。

SVマーク[えすぶいまーく] SV mark

SVマーク

SV規格とは、壁紙工業会加盟会社が、安心して使える壁紙を提供することを目的として制定した壁紙の自主規格です。 オゾン層の破壊や温暖化現象によって、近年地球の環境が悪くなってきていると言われています。また、室内環境も住宅の気密化、高断熱化の影響や換気不足で、ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)等による汚染が問題になっています。 壁紙工業会では、人々がより安全に健康で快適な暮らしを営める環境造りに適合した壁紙製品の提供を目的に、SV規格を制定しました。制定にあたってはドイツ品質保証壁紙や、日本工業規格JIS A 6921(壁紙)の品質基準を十分考慮し、より高い安全性を追究すべく独自の検討を加えて作成しました。なお、SV規格とは「Standard Value」(標準規格)の略称です。

[適用範囲]

  • 壁紙工業会加盟の会員会社が製造、または販売する壁紙に適用されます。
  • 壁紙とは、紙、繊維、無機質材、プラスチック(塩化ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂など)およびそれらを組み合わせた壁装用の製品を言います。

VOC(=揮発性有機化合物)[ ぶいおーしー] VOC (= volatile organic compounds)

VOCとは常温で揮発しやすい有機化合物のことで、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)を意味しています。 トリクロロエチレンやテトラクロロエチレン、ホルムアルデヒド、トルエン、ベンゼン、キシレンなどさまざまな物質があり、建築施工用の接着剤やペンキ、油性ニスなどに含まれており、室内空気汚染物質のひとつとされています。 吸入による頭痛やめまい、腎障害などの有害性や発ガンなどの危険性が指摘されており、過剰に吸い込むと頭痛や吐き気、疲労感を感じたり、化学物質過敏症を起こすこともあります。