安全性や効率など、住まいの快適性を左右する照明について。
2012年1月19日 更新
さらっとわかるLED
意外と古いLEDの歴史
LEDはつい最近生まれた技術だと思われるかもしれませんが、実は、LEDの光は100年ほど前に発見されていました。1907年、研究者が固体物質に電気を流すと発光する現象を発見。1962年には赤色LEDが開発され、電卓などの表示に使われるようになったのです。蛍光灯の発売開始が1938年ですから、その20数年後のこととなります。
その後、1968年に緑色LEDが実用化され、次いで黄色、橙色が登場。1993年になって青色LEDが実用化されると、LEDの可能性が大きく広がりました。
白い光をつくるには
光は、赤・青・緑という光の三原色を混ぜ合わせることで、さまざまな色が表現できます。特に、照明に必要な白い光は、赤・青・緑を混ぜ合わせることで初めて生まれる色です。1996年の青色LEDの登場で三原色が揃ったことで白色の表現が可能となり、1996年に白色LEDが誕生。それまでインジケーターや信号機といった表示用途中心だったものから、一般照明として幅広く使われるようになりました。今では、ろうそく・白熱電球・蛍光灯に次ぐ「第4世代のあかり」として期待されています。
白色の光を出す方法には3通りがあります。現在主流になっているのは青色LEDで黄色の蛍光体を光らせる方法です。その他、赤・青・緑のLEDを組み合わせる方法や、青色(または紫色)LEDで赤・緑・青色の蛍光体を光らせる方法があり、3色を混ぜる方がより自然な白に見えます。
光の三原色と白色の表現
そもそもLEDはなぜ光る?
LEDとはLight Emitting Diode(意味:光を発生する半導体)の略で、「発光ダイオード」とも呼ばれます。その発光原理は白熱電球や蛍光灯とはまったく異なるものです。
白熱電球は熱から光、蛍光灯は紫外線から光をつくり出しています。つまり、電気エネルギーを熱や紫外線に変えてから発光しているのです。それに対し、LEDは半導体の中で電気エネルギーが直接光エネルギーに変わる仕組みを応用しているのが特徴です。
LED照明は、+(正孔※)が多いP型半導体と、−(電子)が多いN型半導体を接合したLEDチップを用います。電流を流すと、LEDチップ内の正孔と電子が移動し、ぶつかって結合。+とマイナスが結合した安定状態ではエネルギーは少なくて済むため、余分なエネルギーが発生し、それが光に変換されるのです。
なお、半導体の素材の違いによって、異なる光色を出すことができます。
※+(正孔)はホールともいいます。
発光の仕組み
白熱電球
フィラメントを高温に熱して光を生む。

蛍光灯
フィラメント間から電子を出して紫外線をつくり、
内の蛍光体に当たって可視光を発生。

LED
電流が流れると、PN接合の半導体の中で
+(正孔)と−(電子)がぶつかって結合。
そのときに余ったエネルギーを光に変える。

LED照明の特徴とは
長寿命
寿命が40,000から60,000時間と長いのが特徴。40,000時間なら1日10時間点灯しても約10年間は使用できる計算です。ランプ交換の回数が少なくてすむため、吹き抜けや高い天井など、頻繁にメンテナンスできない場所にも適しています。
省エネ
LEDは消費効率が高く、白熱電球と比べると消費電力は約1/7。小さな電力でも点灯するので、ランニングコストが低く抑えられます。LEDは高価という印象もありますが、徐々にランプ代は下がってきています。
【ランニングコストの比較】
同じ明るさのミニクリプトン電球と比べるとLEDなら年間約85%の電気代が削減できる。
※出典:「STYLISH LIGHTING LIFE」大光電機株式会社

コンパクト
LEDチップは小さく、器具を小型化・薄型化しやすいため、従来にない器具デザインが可能です。LED電球の場合は電源回路を内蔵する必要があり、当初は白熱電球よりサイズが大きくなる傾向がありましたが、最近では器具もコンパクトになってきています。
赤外線・紫外線が少ない
赤外線(熱線)や紫外線など、可視光線以外の放射がほとんどないため、食品など熱に弱いもの、絵画など色褪せが心配なものの照明にも適しています。また、熱線による室温の上昇が抑えられ、省エネにもつながります。
虫が寄りにくい
虫が好む350nm付近の紫外線がほとんど含まれていないため、虫を寄せ付けにくくなっています。
すぐに点灯する
瞬時に100%点灯が可能なのでスイッチを入れるとすぐに明るくなり、蛍光灯のように明るくなるまで時間がかかることはありません。また、スイッチのON・OFFを繰り返しても寿命には影響しないとされます。
調光しやすい
調光しやすいのもLED照明の特徴です。基本的には明るさは落ちても光色は変わらず、白熱電球のように調光によって赤みを帯びることはありません。
最近では、ランプ交換だけで調光や調色ができるLED電球も登場。暮らしに合わせて明るさや光の色味を変えるという楽しみがより身近になってきました。

【白熱灯】 100%

【LED】 100%
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【白熱灯】 60%

【LED】 60%

【白熱灯】 30%

【LED】 30%
※LED・・・LED8W(白熱灯60Wタイプ)×4個
LED16.5W(白熱灯100Wタイプ)×3個
白熱灯(ミニクリプトン球)60W×7個
※この写真は人が目で感じる印象を意識したイメージ画像です。
※撮影協力:大光電機株式会社
LED照明の種類
工事なしで使えるタイプとしては、白熱電球や電球型蛍光灯の代わりになるLED電球、家庭用の天井用配線器具に取り付けられるLEDシーリングライトなどがあります。その他、ディスプレイ棚に埋め込めるようなダウンライト、コンパクトなスポットライト、ライン状の照明など、種類もデザインもさまざまです。




