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2007.9.6
フィンランド住宅フェアレポート2 |
ソニー・ナカイ グラフィック・デザイナー |
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毎年フィンランド国内の異なった都市で開催される住宅フェアの見所は、北欧の特色ともいえる、豊かな自然環境と最新の建築、インテリアデザインです。今年のハメーンリンナ住宅フェアも、中心市街地から10KMほど離れた森と湖の広がる敷地を選びました。最新の北欧住宅とインテリアのトレンド情報を肌で感じられる最適のチャンスです。毎年50軒以上が建設されて、新築住宅を探求するヤング世代ばかりでなく、インテリアのアイディアを研究する主婦、学生、家族連れの訪問者で、開催期間の1ヶ月に渡り多くの人で賑わいます。 |
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家具も展示されている住宅フェアの会場風景。
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今年のインテリアのトレンドで、私が気付いたポイントをご紹介しましょう。
まず、モノトーン(白黒)とナチュラルな茶系を生かした落ち着いたインテリアが目につきました。清潔感に溢れた白い壁は、どんな家具の色やデザインにもマッチし、長年、フィンランド建築の象徴でしたが、70年代に流行した個性的な色使いと大胆な壁ペイントも人気を呼んでいました。これもノスタルジアの風潮でしょうか。また模様柄ステッカーも見られました。 |
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(写真左) 白のインテリアの中で、空にふわふわする夢が見られそうなベッドルーム。カーテンの後ろは衣装などの棚。
(写真右) 柔らかそうなヘッドボードとクッションです。
寄りかかって読書しているうちにゆっくりと眠くなるベッドのデザイン。紙のランプも素敵でした。 |
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昨年に続き、今年も壁ペインティングが目立ちました。
横長窓からのほのかな光と落ち着いたトーンの壁は、安眠の空間を演出しています。 |
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(写真左) 白い壁のうち、一面だけに異なる色使いというのも最近のトレンドになっています。
床とテーブルはナチュラルカラーの木製。テレビは薄型。
(写真右) 右はディープオレンジを家具に使いアクセントカラーにしたリビングルーム。
庭に面した大きな窓からは自然光が一杯に射し込みます。 |
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また、キッチン・食卓照明、リビングルームには、大きめの個性的なランプが使われていました。 |
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(写真左) シックな印象のダイニングルームは白と黒が基本。大きなガラスドアからベランダに続きます。
この住宅地全体は、森に囲まれていますので、どの家からも森の風景が広がります。
夏は緑、秋は紅葉、冬は白銀の世界に囲まれます。
(写真右) 右はクラシック調のダイニングで家具も雰囲気に合わせたダークオーク。
でも、オレンジ色の縦縞カーテンは場違いな感じですね。
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可愛らしい雰囲気の育児室。左は赤ちゃんに授乳する時に横たわるイージーチェア。正面奥は小型のオムツ交換台。
ランプシェードはバレリーナのチュチュの様ですね。床のカラフルな縞模様のマットは、北欧独特の色使いです。
クッションとおそろいで、白いインテリアベースカラーのなかで、切れ味のよい色の世界を展開します。 |
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