ヘルシンキでは11月中旬に雪が積もり、マイナス8度前後の気温が続きました。しかし、クリスマス前に積もる雪は、通常、溶けてしまいます。今週になり 5〜6度の気温が続いて、雪はすっかり溶けてしまいました。初雪の美しさは、寒さを忘れさせ冬季の過ごし方も楽しいです。子供と一緒に、そり遊びやスキー、スケート。好きな人は湖で寒中水泳、冬の楽しみ方はたくさんあります。
そして、クリスマスが近づきました。コマーシャル化されたクリスマスでない素朴な雰囲気と、北欧そしてバルト諸国での過ごし方に触れてください。Hyvää Joulua! Merry Christmas!
クリスマスの心とは
ヨーロッパの町、特に東欧諸国の古都で見られるクリスマスの風景は、都会のメリークリスマスとは程遠い雰囲気が漂います。最大の理由は、中世紀の街並がそこにあること。雪化粧した多くの伝統的な教会堂を見つめるだけで、デコレーションなしでも、本当のクリスマスの意味が伝わって来るのです。
「中世来の古都」が保全されている町は、伝統を重んじています。この季節になると、伝統工芸、伝統食、クリスマスの花飾りなど、マーケット広場にたくさんのキオスクが立ち並び、クリスマス気分が街中に広がっていきます。もともとクリスマスは質素なもので、家族や友達、隣人、さらに他者まで大切に思いやることに意味があります。クリスマスの日は、誰も一人ぼっちではありません。もしも一人でも淋しい人がいるならば、その人を自分の家へ招く心があります。ホームレスの人たちにも、町で必ず暖かい部屋とクリスマス料理を提供します。それがクリスマスの「心」なのです。