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ポルヴォーのアンティークハウスで日本食を!

ポルヴォーの古い町で

2015.06.01 / ソニー・ナカイ(グラフィックデザイナー、在フィンランド)

ミラノ デザイン ウィークと万国博覧会

ミラノへはヘルシンキから4時間、格安運賃競争のおかげで、200ユーロの気軽な旅行になりました。ミラノの魅力は伝統芸術文化です。ダビンチの壁画「最後の晩餐」などのイタリア歴史文化を探る魅力的な旅が、簡単にできるようになりました。ヨーロッパが狭くなった証拠でしょう。

EXPO会場のメインストリート

EXPO会場のメインストリート

恒例のミラノデザインサローネの後、2日間の計画でミラノ万博を訪れました。前回の上海万博から5年目。今回のテーマは、「世界に食料を、生命にエネルギーを」です。多くのパビリオンでは、巨大なスクリーンとタッチパネル液晶の画像認識を利用して、自国産の農業作物の歴史から始まり、農業近代化からハイテク産業に展開する歩みを紹介していました。日本館の、お客を上手に引き込む演出が、人気を呼びました。ヨーロッパ諸国パビリオンは、高度なデザインで自然環境との共生をテーマにしているところが多く、その国ごとの個性を感じました。これも万博ならではの楽しみです。また世界へ食料を、のテーマに沿って、痩せた子供の顔を表現した作品は、世界の食料難を強く語り、同時に芸術性が高いものでした。次回のリポートも期待してください。

世界の顔。ユニフォーム着用者は、オープニングの式典に参加したイタリアの警察官です。

世界の顔。ユニフォーム着用者は、オープニングの式典に参加したイタリアの警察官です。

コメント

ポルヴォーの町はヘルシンキから近いので2回行きました。小高い丘の上の石造教会はスウェーデン風で、ログ構造の木造教会とはまた違った雰囲気でした。ソニーさんの写真を見てから、インターネットでポルヴォーを見ると、楽しい観光地としてにぎわう様子が伝わってきます。日本料理のパーティーお疲れ様でした。

フィンランドは海岸線が長いし、河川と湖が複雑に入り組んでいるので、港の周辺から町が形作られたケースが多いと思います。人もモノも文化も、船にのってやってきたことでしょう。古都トゥルクと近くの世界遺産ラウマ旧市街やムーミンでも有名なナーンタリは、スウェーデンと向き合っています。ヘルシンキより西のタンミサーリとハンコはリゾート、東はポルヴォーからロヴィーサ、ハミナを経て、フィンランド湾奥のサンクトペテルブルクにつながっています。夏のフィンランドは海岸地方の旅もおすすめ。もちろん内陸のカレリア、ラップランドも湖と森が交錯して、いつまでも明るい夜空に感動します。ミラノ万博リポートを楽しみにしています。

(せきゆうこ・フィンランドフォーラム・コーディネーター)