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TOP > 海外情報 フィンランドフォーラム > ストックホルムファニチャー見本市リポート
ストックホルム家具見本市にて
2014.04.24 / ソニー・ナカイ(グラフィックデザイナー)
昨年秋に、ヨーテボリ大学付属校であるSteneby学校の木工課で、武蔵野美術大学の十時教授と木工職人の須田氏を日本から招き、ワークショップの指導をしていただきました。20人ほどの生徒のうち、EU諸国からの留学生が15人と圧倒的に多いことに驚きました。オランダ、ドイツ、フランスの女性、アイルランド、スコットランド、フィンランド、ノルウェイ、そして東欧のチェコから。他には中国と南北アメリカからと、世界中から集まっていました。こんなところで勉強できたら、人生が楽しく変貌しそうな雰囲気でした。EUの国民は教育費が無料で、福祉国家の素晴らしさを感じます。以前はどの国の人も無料でしたが、数年前からEU圏外の留学生は有料になりました。
この大学からの展示を紹介致します。テーマは、必要のない素材に必要性を与える。興味深いエコ思想を原点とする素材を使ってデザインした家具を展示していました。
フィンランドのアールト大学から毎年ストックホルムのフェアに出展していますが、テーマは決まって椅子です。去年は木素材、今年は金属を使った椅子で、継続的な展示手法にも、成熟と落ち着きを感じました。また、余分な機能を削除して、シンプルさを強調するフィンランドのデザインと比べて、スウェーデンのデザインに微妙なギャップを感じ取りました。