商品を探すProducts
デジタルブックDigital Book
ショールームShowroom
企業・IR・採用Company・IR・Recruitment
TOP > 海外情報 フィンランドフォーラム > 木造駅舎で快適生活
伝統と文化を受け継ぐ
2013.12.12 / ソニー・ナカイ(グラフィックデザイナー)
現在、フィンランドでは建築高層化計画が進行中です。ヘルシンキの国際見本市会場の隣には、まもなく高層ホテルの工事が始まります。フィンランド第二の都市タンペレでも、すでに高層ホテルが着工しています。人口550万人の小さな国フィンランドでも、北欧での高層建築都市への仲間入りを目指しています。
近代的な都市景観への変貌が進む中でも、ヘルシンキ中心街には、古い住宅建築が保存されて、歴史を物語る建物には多くの人々が暮らしています。一般的に、ヨーロッパの古い都市はその中心街に「古都」があり、モダンなマンションやビル建築は郊外の都市計画地域に建てられています。
ヘルシンキの古い街並みで見つけた骨董屋には、70年代フィンランド家具がノスタルジックな感傷に包まれて、値札を下げていました。レトロな品々からは、昔の生活の空気が伝わってきます。その国の歴史文化を想像しながら、時を忘れて飽きることなく眺めていました。日本の皆様にも、ご紹介しましょう。
コメント
木造の駅で暮らすなんて、鉄道好きにはたまらないでしょうね。日本でも田舎の古い駅は木造で、待合室にストーブがあったような記憶があります。津軽半島のストーブ列車も人気ですが、都心部の駅はすっかり変わってしまいました。いまや駅舎はショッピングセンターやミュージアムそのものです。
その中で、東京駅の丸の内口だけが、文化財として修理されました。格調高い東京の玄関口でしょう。また、ヘルシンキに限らず、骨董屋めぐりは楽しいものです。古美術品でなく、生活雑貨や民具、リユース品まで、昔の良いものは捨てないで使いたいですね。
(せきゆうこ・フィンランドフォーラム・コーディネーター)